「大河ドラマ」


今年(2006年)のNHK大河ドラマ「功名が辻」始まりましたね。
私達旅行業界の者にとっては
その年の大河ドラマが何かっていう事はとっても重要なんです。
というのも、
この大河ドラマの舞台がその年の観光の目玉になるからなんです。
ですから、各地元の観光協会の盛り上がりも相当のもので、
まさに、これこそ便乗商法・・・って感じです。

一昨年は「新撰組」だったので京都(→函館)、
昨年は「義経」だったので京都→鎌倉→平泉、
そして、
今年は「功名が辻」なので長浜→掛川→高知が舞台となっていて
特に高知県は、
一豊が土佐藩の初代藩主という事もあってエライ盛り上がりようです。

先日も
地元の観光協会の人が来ていて、

「山内一豊が初めて土佐に入ったのが1月8日なんですが、
 それが「功名が辻」の第一回放送と同じ日というのは、まさに・・・(略)」

・・・って、
力説されてました。
「それが何?、たまたまやん」・・・って私は思ったんですが。

ただねぇ〜・・・
実は、山内一豊って高知に入ってからはすこぶる評判が悪くて
旧領主の長曾我部氏の家臣だった武士達の身分を郷士に落とし、
徹底的に迫害したしてるんですよねぇ〜。
当時の慣例では
家臣の増員は現地で行う(旧領主家臣の採用する)事になってるのに
大阪で採用して土佐入りしてるんですよね。
以降200年以上、ずぅ〜と、迫害し続けてきたんですよね。
百姓同然・・もしくはそれ以下という扱いだったとか・・・
当然、
郷士たちは山内家と徳川家に対して怒りと恨みをずっと持ち続け、
それが明治維新の原動力になってるんですよね。
坂本竜馬や中岡新太郎も郷士出身で、
友人が何人も山内氏の家来に手討ちになってるのはご存知の通り。

高知空港を竜馬空港とまで称する高知県が
手を返したように「功名が辻」で観光誘致とは・・・。

ちょっとイジワルな視点だったかなぁ?!
関係者の方、ゴメンナサイ。

ちなみに
歌にも唄われた「土佐の高知のはりまや橋」は架け直されて
公園になったりしてますけど、やっぱり・・・うぅ〜ん・・・かな?!