「海外旅行傷害保険」


お正月・・・皆様はどんな予定を立ててらっしゃいますか?
海外に旅行に行かれる方も沢山おられるんじゃないかな。
・・・で、
海外旅行にいかれる場合、
皆さんは海外旅行傷害保険に入っておられますか?
海外旅行傷害保険は
旅行当日に自宅を出た時〜帰宅までの期間、
ケガや病気などのトラブルを補償してくれるものなんですよ。

この海外旅行傷害保険・・
数年前までは、
どこの保険会社でも大した違いはなかったんですが、
最近は各社がオリジナルティーのある商品を次々と出してるので、
それぞれのニーズに合わせて保険を選ぶ事をお勧めします。
選ぶポイントについて、
従来の補償内容と最近の補償内容を比較しながら紹介しますね。

@契約方法
絶対インターネットで契約する事!
旅行会社でツアー申込みのついでに申込んではいけませんよ。
ネットで申込むと2〜4割も保険料が安くなるだもん!
(旅行会社に勤めてて、こんな事を言っていいのだろうか・・)
旅行直前にネット申込みをして保険証が手許に郵送されてなくても
契約成立画面や契約完了メールをプリントアウトして持っていけば
ちゃぁ〜んと補償してくれますしね。

A補償内容
SARS、鳥インフルエンザ等の伝染病やテロ、
さらにはスーツケースの紛失破損にも対応した保険が出ています。
従来の補償では
帰宅後三日を過ぎて発症した伝染病については補償外でしたが
最近は帰宅後一ヶ月内に発症した病気も補償する保険が出ました。
SARS、鳥インフルエンザ等、
発症までの潜伏期間が長い伝染病の地域に行かれる方は
こういった商品も考えてみられたら如何でしょうか。
またテロについては
従来はテロ発生によるキャンセル費用などについては
補償されなかったのですが、これも補償される保険が出来ています。
さらに、
空港で預けたスーツケースが
航空会社のミスで他の国に行っちゃって、
何日も遅れて到着したり、全く到着しなかった場合に
衣服、生活必需品だけでなく、スーツケースや身の回り品の購入費用等をぜ〜んぶ補償してくれるタイプの保険もあります。
もちろん、
アメリカ方面に行かれる方は、
税関でスーツケースが壊された場合の補償は付けときましょうね。
(参 No.67)

B保険期間
従来は
3日まで、4日まで、6日まで、8日まで、11日まで、15日まで・・
というように、初めから期間が決まっていたので、
旅行日程によっては無駄な日数分の保険料を払う事が当り前でした。
でも最近では
1日ごとに保険期間を決める事が出来る会社が出てきましたよ。(まだ少ないけど) 

Cその他のサービス
・世界中の主要都市の提携病院で無料で医療が受けられるサービス
・疾病、傷害時の無料通訳サービス
・日本人医師のいる病院への搬送サービス
・補償費用を現地窓口で現地通貨で受取れるサービス
等々、様々な保険サービスを選ぶことが出来るようになってます。


最後に、
「クレジットカードの保険があるから大丈夫!」
・・・って考えてらっしゃる方への注意ですよ〜。
誰が言い始めたのか、
一般の方でそう考えてらっしゃる方が結構多いんですが
ある意味、非常に危険な考え方なんです。

実はカードの補償は
@〜Cで紹介したような補償には全然対応していないばかりか
従来の補償と比べても貧弱そのものなんです。
まず、
旅行中の疾病の死亡保障がない、
疾病による入院の保障期間はカードにより異なるけど最高でも90日。
(帰国後の発症については補償なし)
また、
利用時には確認に時間がかかるとかで
支払いが現地で行われず、帰国後になる事だって珍しくありません。
当然その場合、
自分で病院の手配や症状の説明が必要となるし・・・・。
語学力に自信のある人ならいいけど・・・
おまけに、
カードによっては
旅行代金をカードで支払ってる必要があったり、
定められた金額の買い物をその月にカードでしてる必要があったり、
色々と制約があるので注意も必要です。
さらに、
複数のカードを持っていても補償額が合算されるとは限りません。
つまり、
カードの保険はあくまでも無いよりはマシ・・・程度でしかないんです。
その辺りも考えて、
カードについてる保険は利用してくださいね。

それでは
皆様が安全で快適な旅行をされることをお祈りいたします。


(cf. journal of financial planning No.66
        continuing-education 竹下さくら氏)