「ぼた餅とおはぎ」

そろそろ、秋のお彼岸ですね。

春のお彼岸は、春分を中日とした7日間、
秋のお彼岸は、秋分を中日とした7日間を指しますよね。

このお彼岸に食べるのが、
「おはぎ」だったり、「ぼた餅」だったりしますよね。

では、
この「おはぎ」と「ぼた餅」の違いって知ってますか?
地方によっては、
細かい所で微妙に感覚がズレルようですが本筋では同じようです。

今回は、
私めが愛する京都の謂れをお話しますね。

まず、
「おはぎ」と「ぼた餅」の大きな違いはその季節。
つまり、
牡丹の季節である春は、「ぼた餅」で、
萩の季節である秋は、「おはぎ」・・・・・という事なんです。

また、
「おはぎ」と「ぼた餅」の違いの大きなものに「アン」があります。

そもそも
小豆の収穫期は秋で、「おはぎ」と同じ時期なんです。
収穫したての小豆は皮も柔らかく、そのまま食べれますが、
春ともなると皮が固くなり、口当たりも悪く口に残るようになります。

だから、
春の「ぼた餅」は、
皮を取り除き、アンを牡丹の花びらのように仕立てる為、
滑らかなこしアンにします。

一方、
秋の「おはぎ」は、
小豆が新鮮であることと、粒粒とした花の姿を装う為に、
粒アンをそのまま用いるんだそうです。
ですから、秋のお彼岸は粒アンの「おはぎ」ということになるんです。

あと、
餅の部分ですが、
これは「おはぎ」も「ぼた餅」も共通で、
もち米をペッタンと餅をつかないで、すり鉢で軽くあてています。

ただし、
これは京都基準ですので、
他の都市では、また異なった作り方をしてるのかも知れませんが・・