「奇跡のヤシの実」


先日(4/22)、

「東日本大震災の津波で漂流したサッカーボールがアラスカで発見!」

・・・というニュースがありましたよね。

ボールに書いてあった寄せ書きから、
岩手県陸前高田市に住む高校二年生の男子が持ち主と判明して、
大きな話題になりました。

同時にバレーボールも発見されていて、
これも寄せ書きから、
関東にお住いの社会人の女性が持ち主と解りました。

ボールを拾ったデービッドさんの奥様は、
ナント! 日本人という事で、これまたビックリです。

ご夫婦は近々、来日して直接、2人にボールを返してくれるとか。

暗いニュースが多い中、久し振りに明るい気分になれました。

・・・と、同時に
以前、仕事で行った靖国神社の博物館で見た

「奇跡のヤシの実」

・・・を思い出しました。(ウロ覚えですが)


昭和50年のこと。
島根県出雲の浜辺で、
墨で字の書かれたヤシの実が打ち上げられたんです。

書かれた字の内容から、
このヤシの実はフィリピンから流れ着いたもので、
これを海に流したのは、
昭和20年にフィリピンで戦死した陸軍兵士と解りました。

戦いを前にして、
日本を懐かしんで文字を書いて流したのでしょうね。

そして、驚くことに、
その兵士の出身が、ヤシの実が流れ着いた出雲だったんです。

30年かけて、大海原を漂流して故郷にたどり着いたってわけです。
彼の魂が宿ったかのように・・・

まさに、「奇跡のヤシの実」ですよね。


実は、これと似たような話がもう一つあるのですが、
ちょっとオカルトチックなので、
「呪われた旅」で紹介させてもらいますね。

 ⇒ 「故郷へ帰った棺(ひつぎ)」


write 2012.05.01