「トイレ禁止」


えぇ〜、
JALがこの8月を目途に
離着陸時のトイレを禁止することにしたんです。
(ANA他、世界の航空会社のほとんどでは以前から禁止が原則)

「えっ? 離着陸時って、座席でシートベルトしてるはずでしょ?」

皆さん、そう思われますよね。
でも、離着陸時に

「トイレに行きたい」

・・・と、
申し出る人って、結構おられるんですよね。

JALの場合、
その都度、CAがコクピットに連絡、
機長に判断を仰いで認めてたんですって。
(ANAでは、やむおえない場合のみ、CAが判断)

なんと、
その割合が10便に1便というから驚きです。
それも、
1人がトイレに行くと、

「私もトイレ」
「あっ、私も・・・」

・・・と、
次々にトイレに行く人が現れる始末。
これじゃ、
機長は落ち着いて、本来の仕事ができなくなっちゃいますよね。

実は、
航空事故の発生が、
離陸後3分間と着陸時の8分間に集中しているため、
離着陸前後は「クリティカル・イレブン・ミニッツ」(危険な11分)と呼ばれ、
この間は、
コックピットをステライル状態にし、
パイロットに必要な業務以外は極力させないのが、
一般的(世界的)なルールなんてす。

ところが
JALの運航規程には、
離着陸時のパイロットに連絡すべき重要事項の一つに
「トイレ許可」が含まれてたんです。

そこで、
JALも安全な運航のために
一般的なルールに従って「離着陸時のトイレ禁止」をするんですって。

それは良かった・・というか、
今頃になって、何言ってんの・・というのか、
JALはこれまでも、
その姿勢等について何かと批判されることが多い会社なのに・・・・
どうも、
安全運航に対する感覚の鈍さを感じます。

cf. 読売新聞 2009.6.22

write 2009.07.01