「鮭の酒びたし」
新潟県村上市

皆さんの中には
新潟県と聞いただけで
真っ先に「鮭の酒びたし」が頭に浮かぶ方もおられるのでは?
この「鮭の酒びたし」、
一般的にはさほど有名なものではないのですが、
お酒好きの方には高級珍味として広く知られ、
大変重宝されている一品なんです。

さて、
この村上市は
江戸時代中期に世界で初めて鮭の増殖事業を始めたそうで、
鮭の食文化が豊かで300以上の鮭料理があるそうなんです。
300ですよ! 300!・・・想像つかないですよね。
そして、
村上特有の鮭料理の代表的な一品がこの「鮭の酒びたし」というわけ。

その正体はというと(当然、鮭には間違いないですよ)、
ビーフジャーキーの鮭版と考えて頂いたら分かり易いです。
要は鮭の日干しですね。
(私の友人で「鮭のミイラ」と評したヤツがいましたが・・・)

製法は昔ながらの手法をそのまま受け継いでいて、
水揚げしたばかりの新鮮な鮭に塩をすり込んで、
約半年もの間、日本海の寒風にさらして干し、
旨味を充分に熟成させたうえで薄くスライスしています。
もちろん添加物なんか一切使ってないそうです。

・・・で、
食べ方なんですが、コレが少し変わっていて、
お刺身風にお皿に移して、
鮭の身がヒタヒタにつかる程度の日本酒をかけて待つこと5分!
生姜を少し添えてあげるとより風味が出て美味しいのです。

ちなみに私の友人達は、
「生姜の代わりにレモン汁を絞ると最高!」
「マヨネーズをつけるとビールにも合う!」
「お酒より白ワインをかけるのがオシャレ!」
「何もかけずに軽く炙るのが王道!」

・・・等々と申しております。

私はといえば、
アツアツごはんの上に乗せて「お茶漬」にしてます。
やっぱり、コレが最高です。
第一・・・私ってば・・・酒飲みじゃないし・・・

値段はお店によってマチマチ、
100gで1000円前後〜3000円前後と幅があります。
ご予算に応じてって感じでしょうか。