「長生殿」
石川県金沢市 (株)森八

日本三銘菓って、
皆さん、ご存知ですか?

明治時代に制定(?)されたそうなんですが、
新潟県長岡の「越乃雪」、島根県松江の「山川」、
そして、
今回ご紹介する石川県金沢の「長生殿」の3っなんだそうです。

この三銘菓、
実は全て落雁(らくがん)なんです。
中高生の方には落雁と言っても判んないかな?
落雁は、
お米から作ったデンプンの粉に水飴や砂糖を混ぜて着色して、
型に入れて押してから乾燥させた干菓子の一種です。
口に入れるとホワァ〜と溶け出して口の中一杯に甘さが広がります。
茶の湯等でよく使われるお菓子です。

この日本三銘菓、
どれも同じ落雁なんですが食べ比べてみると、
歯応え、舌の上での溶け具合、甘さの質・・・等々、
そういった風味の違いがハッキリと判ります。
それぞれの地方の歴史の違いを感じるといったところでしょうか。
茶の湯での使用という事を考えると、
これも日本の「わび・さび」のひとつの境地なのでしょうね(?)。

・・・で
この三銘菓のひとつ、金沢の「長生殿」は、
加賀藩3代藩主・前田利常が菓子屋「森八」の3代店主・八左衛門に
「天下一の落雁を作って持って参れ!」
・・・と命じて作らせた一品なんだそうです。(それってワガママやん)

 なんでも、
 利常自身が落雁の型をデザインし、
 当時一流の茶道家小堀遠州が
 「長生殿」と名 付けたとか。
 それ以来、
 300年以上、当時と変わらぬ製法を
 守り続けているそうです。
 うぅ〜ん、まさに加賀百万石の味です。

ただ・・・悲しいかな、
教養に乏しく上品さに欠ける私には理解できない味です。
そんなに美味しいとは思えなくて・・・恥ずかしい限りです。
(お茶もお花もしたことないもんなぁ〜)


森八は創業寛永2年(1625)、なんと370年もの歴史をもつ老舗です。
皆さんも歴史が織り成す味をぜひぜひお試し下さいませ。

参考HP
(株)森八のホームページ
http://www.morihachi.co.jp/index.html