「武蔵の里」
岡山県 大原

確か・・・・、
昨年の今頃の添乗日記でも書いたと思うのですが、
NHKの大河ドラマの舞台になった場所、ゆかりのある場所って、
その年の秋には、必ず観光地としてスゴク人気が出るんです。
春の旅行シーズンでは、
ドラマが始まったばかりなので、そこまでではないんですが・・・・。
 (春の旅行の予定は年末〜1月に決めるから・・・)

・・・・で、
今回のスゴイは、
今年のNHK大河ドラマ「武蔵」のゆかりの場所、
岡山県、大原の「武蔵の里」です。

もともと・・・、
「武蔵の里」っていうのは、
武蔵神社、武蔵の生家、武蔵のお墓・・・等々の散策がメインの
静かぁ〜で、地味ぃ〜な雰囲気の観光地(?)・・・・・。

でも、
先日行って見ると・・・・
まぁ、賑やかなこと賑やかなこと。
いつの間にか、
駐車場もキレイになって、
NHK大河ドラマテーマ館ってのもあったり・・・・・と・・・、
昨年の「利家とまつ」と比べて、
ズッドォ〜ンと人気の薄い「武蔵」なのに、ナカナカどうして、
おぉ〜・・・さすが大河ドラマ恐るべしってなもんです。

でも、
このNHK大河ドラマテーマ館って・・・・、
プレハブに毛の生えたような、ちよっと貧相な建物で、
中にはいるとNHKの撮影シーンの写真や着物があるだけ・・・。
入場料は資料館とのセットで800円。
資料館は武蔵の遺品等が展示されているんだけど、
この内容で、この値段は、ちょいと高い・・・・・・かなぁ?!

そして、
ここでの一番人気は、
1時間に1回の観光寸劇で、これはタダ!!
駐車場で係の人が「始まりますよぉ〜」と案内してくれます。
この寸劇・・・、
素人の手作りっぽくてナカナカ楽しいんです。

ただ問題は、
寸劇のステージの周りはお土産屋だらけのうえ、
寸劇が始まる前に、
なぜか演歌歌手(地元出身?)が華々しく登場して、
武蔵とは全然関係ない歌を唄って、CD即売&サイン会をすること。

もう、
お客様は何がなんだか解らなくなって、
歌を聴いて、寸劇を見て、お土産を買って、バスに帰ってくるんです。

皆さん・・・気づきましたか・・・変でしょ?!
「武蔵の里」の散策という初期の目的がどっか行っちゃってるんです。

お客様には、
「寸劇を見たら武蔵の里を散策してください」
・・・・と、
地図を渡すんだけど、殆どの人が「忘れてた・・・」なんです。

皆、その空間が武蔵の里の全てと思ってしまい、
お土産を買って満足して、本当の武蔵の里に行かないです。
ちょっとしたマジックみたいです。

・・・で、
これの何処がスゴイって、
せっかくの「武蔵の里」を散策させないで、
駐車場の横で、プレハブ風ドラマ館でお金をとって、
演歌歌手(地元出身?)のCD売って、
素人寸劇のあとは、「お土産をどうぞぉーー!!」
・・・っていう、
この岡山の商売の発想がスゴイと思うんです。
あっ、もちろん、いい意味でですよ。

まぁ・・・でも、MoMoも、
今までに何度も大河ドラマゆかりの観光地は行ったけど、
こんな所は・・・・ホント・・・初めて・・
来年は、どうなっているのかなぁ・・・・???

ちなみに、
東映の京都撮影所のある東映太秦映画村では、
「仮面ライダー555 vs 宮本武蔵」・・・のショーをするんだとか・・・
MoMoには、ついていけない世界です。