「金婚漬」
岩手県花巻


金婚漬といえば、
岩手名物(花巻名物)として全国的にも有名な郷土料理ですよね。
土産物としても、とっても人気があります。

金婚漬は、
中をくり抜いた瓜の中に、
人参、ゴボウ、きゅうり、しその葉等を昆布で巻いて詰めて、
もろみ醤油漬けにしたもの。

 薄くスライスして食べるんですが、
 切った切り口が
 とってもキレイなんですよね。 

 ちょっとした巻寿司か煮しめみたいな
 感じなのです。

なもんで、
地元では漬物の芸術品とか言ってます。
でも、さすがにそれは大袈裟すぎて、苦笑しちゃいますけどね。
(金太郎飴みたいという友人もいますし・・・)

そけにしても、
金婚漬って、何かとっても縁起の良い名前だと思いませんか?
これは、

@漬物床の中で熟成させ、時が経てば経つほどにいい味が出るので
 長年連れ添った夫婦になぞらえて「金婚漬」

A形が陸中海岸のナマコ(地元ではキンコと呼ばれる)に似ているので
 「キンコ漬」⇒「金婚漬」

・・・と、
2種類の起源が伝えられてるそうですが、
私としては、
長年連れ添った夫婦になぞらえて「金婚漬」・・・が良いかな。

で、
肝心のお味のほうですが、
瓜のコリコリ・・・っとした食感がとっても楽しいし、
中の具(人参、ゴボウ、きゅうり等)にも味がしっかりと付いてて、
それら味を、昆布の風味がドワァ〜と引き立ててるって感じです。

私の周りの皆は、
スライスしたのを、そのまま食べてますが、
私は、バラバラにして、パーツごとに食べるのが好きなのです。
(瓜から中の具を出して、個々に食べるんですね)

ビールに合うかどうかは微妙だけど、
焼酎が好きな方は、なかなか良いんじゃないでしょうか。

でも、
お勧めはお茶漬け!
アツアツご飯の上に乗せて、お茶をかけて・・・・
はい、
とっても美味しいのです。

write 2009.10.01