「フグの卵巣の糖漬け(ぬかづけ)」
石川県


フグの卵巣と言えば、
フグの中でも最も毒性の強い部分として知られていますよね。

フグの毒は肝臓や卵巣などの内臓、
フグの種類によっては筋肉、皮にも含まれるそうで、
皆さんもご存じの通り、
当たれば、死に至る猛毒です。

まっ、
食通の方々の間では、
「ちょっと痺れる程度の毒がある方が美味しい」
・・なんて、言うそうですが?!

で、
この猛毒のフグの卵巣・・・実は食べれるんです。
と言っても、
当然、そのまま食べるわけじゃないですよ!
糠漬けにして食べるんです。

石川県では、
昔からフグの卵巣を糠漬けにして食べてたんですね。

まず、フグの卵巣を1年間塩漬けにして、
その後、今度は2年間糠(ぬか)に漬け込むんです。
そうすると、
糠の中の微生物の働きで、猛毒が消えるんだそうです。

何でも、
詳しいメカニズムが、まだ解明されていないとかで、
今でも、昔ながらの製法を寸分違わず行ってるんですって!

で、
その昔ながらの製法が行われているモノに限って、
厚生労働省の認可が下りて、販売が許可されるんですね。

そこで、お味の方なんですが・・・私、食べてません。

だって、やっぱり、何か怖いんだもん!

怖いもの知らずで何でも食べる同僚達(野郎共)の話によると、

 薄くスライスして、軽く火で炙って・・・
 少々塩辛いけど、
 日本酒の肴には絶品との事!

 しっかり焼いて、身をほぐして、
 アツアツご飯の上に乗せて、
 お茶漬けにするのもgoodだって。
 一切れで茶碗一杯はいけるって。

「それって、メチャクチャ塩辛いんとちゃうの?!」

・・・ってなわけで
私、お酒をたっぷりとかけた後、絞って塩を抜くことを提案

野郎共、早速、行動に移したところ、
絶品の・・・また、もう一つ上のお味だったそうです。
(関西人は辛いのあんまり得意じゃないから・・・)

でも、
私は、やっぱり食べられないかも・・・


photo.いしかわや
http://www.ishikawaya.com/shohin_sakana_fugunoko.htm

write 2008.02.15