2005/12/15
「期待 その2」

前回の続きだよ


あぁ〜ん・・・
あのバカ社長からの電話だったら、どうしよぉ〜・・・
オロオロしながら電話とニラメッコをしていると

「MoMoぉ〜! S(株)のM部長! 三番やぁ!」

・・・と部長が私に声を掛けたんです。

えっ・・・、
じゃぁ〜、M部長の電話って・・・うちの部長と・・・
こ・・・これは大変な事になってるのかも・・・

「はっ、はい、MoMoです。お電話代わりました」(ちょっと声震えてる)

「やぁ〜、MoMoちゃん、悪かったなぁ〜迷惑かけたみたいで。
 部長には、今、僕のほうから謝ってたんやけどな・・・・
 でも、気ぃ〜短いMoMoちゃんがキレもせんと、よう頑張ったな」

「えっ、いや、はい・・・???」

「実は昨夜、T社長からエライ剣幕で電話あってな。
 事情聞いてビックリしたわ〜、
 僕のほうから『ビシッ』・・・って言うといたからな、安心しいや。」

「それじゃ、部長・・・これ、お叱りの電話じゃなくて・・」(半泣)

「侘びの電話やで、来年の旅行もMoMoちゃんの企画でいくからな」

「あ・・ありがとうございます」(泣)

「何や、MoMoちゃん泣いてんのか?」

「泣いてないです」(泣)

「泣いてるやないか、MoMoちゃん、スグ泣くからなぁ〜」

「泣いてへんわ・・・」(泣)

「あははっ」(爆笑)

「でも、ありがとうございます。
 私、仕事無くしちゃうかもって・・・思ってました
 ホント・・・嬉しいです。」(半泣)

「じゃ〜、お礼代わりに今度の旅行の宴会のとき、、
 MoMoちゃん、いつものスーツじゃなくて浴衣で参加する事な!」

「はい・・・?」(半泣)

「よし、決まりや! 下にTシャツなんか着るなよ」

「え・・・」(???)

「じゃぁ約束やからな、
 あっ、それから、後でうちの部の忘年会のチラシをFAXしとくから、
 都合がつくようだったら顔出すんやぞ、そいじゃ・・・」

「あっ、はい、失礼いたします。」


半泣き状態で電話を置いて顔を上げると
部長がニコニコしながら手招きをしています。

「よかったな、MoMo!
 地道に仕事頑張ってたら、ちゃんと助けがあるって事や」

「はい」

「まっ、MoMoの場合、地道とは縁のない仕事振りやけどな」

「ひどぉ〜い、そんな事ないですよぉ〜」

「M部長、浴衣の話をしてたやろ」

「はい、でも、どうして・・・?」

「いや、さっきの電話で、浴衣を頼んでいいかって尋ねてはったからな」

「へっ・・・」

「浴衣・・・一回くらいかまへんやろ
 MoMoの胸の谷間が・・・って、すごい期待膨らましてはったからな」

「はぁ〜・・・」(;一_一)

「台数口の大きな仕事やねんからな、わかってるな」

「うっ・・・」


ふぅ〜・・・
男の人の「期待」って、そればっかだもんなぁ〜
まっ、
今回は、しゃぁ〜ないから浴衣着てあげるけど、
もう2度と着ないもんね。
私は女を武器にして仕事してるわけじゃないんだから!
胸の谷間なんて・・とんでもないもん!
でも、
いつもお世話になってるし、
浴衣の裾から足をチラリッ・・・って位のサービスはしたげよかな。
足には自信があるもんねぇ〜
ドバッ〜!・・と悩殺してご覧に入れますわぁ〜、おぉ〜ほっほっほっ!

ただねぇ〜
それが当り前になっても困るしなぁ〜
男の欲望は果てしないって言うし・・・難しいところです。