2005/05/01
「最低の仕事 その2」

前回の続きだよ・・・

ブラックリスト御一行、
滋賀県湖西道路を南下、帰阪中のバスの中のこと

「おい、ねぇ〜ちゃん! 雄琴(おこと)に寄れ! 雄琴に!!」
 (雄琴温泉には立派な観光ホテルもあるのですが、
  温泉街の入口付近にソープランドがアホ程並んでいるのです)

「はぁ〜?」(-"-)

「そや!そや! お前のせいで、女遊び出来へんかったんやからな!」

「それは、申し訳ございませんでした。
 しかし、本日は出発が遅れましたので、寄り道はちょっと・・・
 それに現地には大型バスを停める場所もございませんので・・・」

(時間にルーズな方々で朝食が遅くなったんです。
 それに、バスを停めようと思えば停められない事もないのですが、
 ソープランドの前に社名入りの観光バスを停める訳にはいきません。
 みっともないったら、ありゃしないもん。)

「何言うてんねん。店の駐車場に停めたらええんや!
 こんだけの人数がおるんやから店だって喜ぶやろ!」
「せや!せや!」
「ついでに、
 ねぇーちゃんが店に交渉して団体割引してもらってくれやぁー!」

(こ・・こいつら、頭・・おかしいんとちゃうか??)

・・・で、
すったもんだの末、
お客の1人が知っているお店に行く事にしたんです。

お店の前にバスを停めて・・・
(店の駐車場は建物の一階部分にあるのでバスは入れない)

「では、皆さん、私が先に行って、
 バスを店の前に停める事と団体割引の交渉をしますので、
 車内でしばらくお待ちくださいね。」

10分後・・・

「えぇ〜と、交渉したんですが、
 大型バスを店の前に停められると他のお客さんが入らないという事で
 貸切にしてくれるんならOKということです。」

「おっ、ええやんけぇ〜」
「じゃぁ、ハーレム状態やなぁー」

「えぇ〜、で、貸し切り料なんですが、
 呼ぶ女の子の人数にもよりますが、一時間で1人5〜7万円です。」

「ちょっと待てよ!」
「高すぎるんとちゃうか!」

「いいえ、貸切という事で思いっきり値切った金額です。
 この金額でお嫌であれば、このまま大阪に帰ります。
 どうしても通常の値段で入店したい方は個人的にどうぞ。
 但し、バスは大阪に帰りますので、お帰りは電車でお願いします。」

ドヤドヤドヤ・・・(話し合ってます)

「じゃぁ〜、今日はもうええから、大阪帰ってんか!」

「はい、かしこまりました。」 

バスは一路大阪へ・・・

実は、私・・・
お店にも入ってないし、交渉なんかしてないんです。
全部ハッタリ、ウソ!
2日間様子を見ていて、お金にセコイのが解っていたから、
この手を使えば絶対大丈夫だと確信してたんです。
「ふん! 私を女だと思って甘く見るんじゃないわよ!!」
・・・ってなもんです。

翌日、
上司にそのまんま報告したら
「さすがMoMoやなぁ〜、他の誰にも出来へん離れ業やでぇ〜」
聞いていた同僚達も
「MoMoらしいキレっぷりやなぁ〜」
「MoMo先輩、スゴイ、さすが女王様!」

・・・ですって。
スンゴク失礼だと思いませんか?
かよわい女の子に向かって・・・・<(`^´)>