2005/03/03
「ビンゴ」

学校の修学旅行、会社の慰安旅行など
バスで旅行(バスで移動)をするときには、
バスの中で色々とゲームをする事ってありますよね。
ほとんどの場合、
旅行の幹事さんが中心となって行うんですが、
実は・・・私・・・これ、自分でやっちゃうんです。
添乗員がゲームの進行をするのは結構珍しいんですよ。
(ちなみに、宴会のカラオケ司会も得意技です。特に演歌の司会は・・)

・・・で、
今回の旅行は、大阪市の商店会の皆さん。
帰りのバスでの「ビンゴ大会」とあいなったのですが・・・・。

「はぁ〜い、皆さぁ〜ん。 それでは恒例のビンゴ大会を始めますよぉ」

「おぉー!!」(拍手の嵐)

「今回の賞品は、200円〜3000円までの8品です。
 トップ5人と最後までビンゴにならなかったドベ3人です!」

「おぉー!!」(またまた拍手の嵐)

「はぁ〜い、では、会長さんに賞品の出す順番を決めてもらいますね。」

・・・会長さんに賞品の番号だけを書いた8枚の紙を手渡して
・・・商品を出す順番を適当に決めてもらいます。

「はい、商品の順番が決まりました。
 一番にビンゴになったからって3000円の賞品とは限らないですよぉ」

「それでは始めまぁ〜す! まず、Bの列、11番!」

・・・しばらくして

「リーチ!」・・・・「ビンゴぉ!」

「あっ、Sさん、ビンゴ! おめでとうございます
 それでは一等の賞品は7番だから・・・おっ!・・・500円の蒲鉾」

「えぇ〜・・・蒲鉾ぉ〜・・」  (一等のお客様ガッカリ・・)
「おぉー!ええぞぉ〜!」 (他のお客様は安い賞品だったので大喜び)

・・・また、しばらして

「ビンゴぉ!」

「はぁ〜い Nさんおめでとうございます。 四等ですね・・・
 賞品は・・・おっ、なんと3000円! 一番高いやつですよぉ〜」

「おぉ〜」 (お客様のどよめき)

「その賞品は、高級手打ちそば!!」

その瞬間、
バスの中は「シィーン・・・」と、水を打ったような静けさに・・・

あれっ、
私、何かマズイ事言ったかな???
手打ちそば・・・って言っただけよね・・・??

「あのぉ〜・・・何かぁ??」

「MoMoちゃん・・・Nさん、そば屋・・・」

「あっ・・・ごめんなさい・・・どうしましょぉ〜」

「かまへん、かまへん、店で出すから」 (嬉しそうなNさん)
「うそぉー!!」 (ひきつる他のお客様)

その後も、盛り上がりながらゲームは進み、
残るはドベ3、ドベ2、ドベの3人だけ・・・

「さぁ・・・今、残っているお3方だけ、何故かビンゴになりません。
 ある意味、ここまでビンゴにならないというのはスゴイということで、
 ここからのお3方には賞品が出ますよぉ」

・・・またまた、しばらくして

「ビンゴぉ!」

「ビンゴぉ!」

「はぁ〜い、これでKさん以外、全員がビンゴでぇ〜す」

「おぉー!」 (お客様拍手)

「では、今日はとことん運が無かったKさんには隠し賞品をプレゼント!」
 隠し賞品は、昨日泊まったホテルで私が買った2000円の・・・・」

「おぉー」
「えぇ〜なぁ〜」 (うらやましそうな声・・)

「へへぇ〜・・・隠し賞品は2000円のお饅頭です!」

私がそう言った瞬間、お客様は大爆笑!

「MoMoちゃん、冗談きついでぇ〜」

「えっ、Kさんって・・・和菓子屋さんなんですか?」

「ちゃうちゃう、ケーキ屋や!!」

「うっ・・・・」


ホント・・・商店会の添乗は難しいです。