2004/06/01
「人見知り」

今回の仕事は大阪市内の某自治会の親睦旅行です。
私の担当になってから4回目の旅行会になります。
「MoMoちゃん、MoMoちゃん・・・」
・・・と、
スンゴク可愛がってるとても優しい方々なんですが、
実は、大変な「人見知り軍団」なのです。

4年前、
初めて自治会館に企画打ち合わせに行った時には、
何を言っても、何を尋ねても、無しのつぶてで、
思いっきり「針のむしろ」状態だったんですよ。
(一度親しくなっちゃうと、身内同然に可愛がってくれるんですが・・・)
つまり、
思いっきりガイド泣かせのお客様なんです。
何を喋っても「シーン・・・・」ですから。

そこで今回は、
飛びっきり明るくて元気なMちゃんをガイドに指名したんです。
彼女とは仕事以外でも親しくしていて、
甲子園球場にも何度も一緒に応援に行ってるんですよ。
もうもう最後の切り札なんです。

さてさて、旅行当日・・・
朝一番は、まずガイドのMちゃんの挨拶から・・・。

「おはようございます。」

「・・・・・」(沈黙)

そこで、Mちゃん、さっきより大きな声で

「おはようございます!!」
(車内を盛り上げる為にガイドさんがよく使う手です)

「・・・・・」(沈黙)

マイク代わって、
私も挨拶したんですけど、
見知らぬMちゃんがいるせいか「沈黙」・・・・

メゲずに案内を続けるMちゃん・・・

「皆さんはいかがですか?」

・・・と
問いかけてもシーン。
かと言って、
寝る訳もないし、お客様同士で勝手におしゃべりする訳でもなく、
ただ前を向いて、Mちゃんの案内を真剣な表情で聞いているだけ。

ついには、Mちゃん、根をあげて

「MoMoちゃん・・聞いてた以上に手強そうね・・宴会は大丈夫?」

でもねぇ〜・・・
それが全然大丈夫だから不思議なのよねぇ〜
案の定、
知らない人がいなくなった宴会場での盛上がりは最高潮!!

「MoMoちゃん、仕事で疲れてんだから、ゆっくり食べて飲んで・・・」
「そうそう、ほら、ビールついだげるから・・・」

・・・と、
パスの中で沈黙を続けた人達とは思えない程なんです。
そこで、
お開きの挨拶のときに、

「明日はバスの中でも、少しは楽しそうにしてあげてくださいね。
 Mちゃんはステキなガイドさんだし、私の友達なんだからぁ・・」

「おぉ〜、あの娘、MoMoちゃんの友達かぁ〜、
 わかった、わかった、明日はバスの中でも盛上るぞ〜!!」

翌朝・・・・、
Mちゃんの朝の挨拶・・・、

「おはようございます。」

「・・・・・」(沈黙)

「宴会楽しかったですかぁ、夕べは良く眠れましたかぁ、」

「・・・・・」(沈黙)

・・・何なんだ、この人達は・・・??