2003/11/12
「仁王立ち」

いやぁ〜〜、
久し振りに(?)思いっきり怒ってしまいました。

事の起こりは、宴会場の停電。
宴会が始まる時間近くになっても灯りが点かないんです。
そう・・・・ほとんど真っ暗・・・

仲居さんに尋ねても電気系統の故障が判るはずもなく、
MoMoはフロントに・・・

「どうなってるんですか? 宴会場、まだ電気点かないんですか?」

「そうですね。 困りましたね。 もうすぐ宴会ですもんね。」
・・・・と、24〜5才のフロントの女の子。

「そうですねって、いつ直るんですか?」

「さぁ〜・・そう言われてましても〜、困りましたね〜」

「困るのは、お客様でしょう、宴会を楽しみにしてるんですから。」

「はぁー、そうなんですか、困りましたね。」

「もういい!、あなたじゃ話にならないわ、支配人呼んで!!」

「支配人、今、出かけてるんですけどぉ」

「じゃあ、フロントの責任者呼んで!!」

「どうしてですかぁ〜」

「どうしてじゃない!、言われた通りにして!! 」

女の子はブスゥ〜として面倒臭そうに、
「○○さぁ〜ん、この添乗さんが何か話しあるって・・・」

すると中からボォーとした30代の男性が・・・
「なんですか??」

「なんですかって、宴会場が停電って知らないんですか??」

「あぁ〜、聞いてますよ、それでどうかしましたか?」

「どうかって・・・もう時間だから、宴会場にお客様が入るでしょう。」

「あぁー、そうですね。困りましたねぇ。」

「何ですってぇ〜!!
 真っ暗じゃ、宴会出来ないでしょう。」

「はぁー、それはお困りですね・・・」

「はぁーじゃないでしょ、 コンパニオン代だって無駄でしょ
 停電中のコンパニオン代はホテル持ってくれるんでしょうね。」


「それは当方には関係ないのでは・・・・」

「あんたぁ・・・いい加減に・・・」

そこに、宴会場担当の仲居さんが飛び込んできたんです。
「助けてください。
 お客様方、“真っ暗やないか!”って怒って手が付けられないし、
 電気もつけられないし・・・」

そりゃ、大変、
「ちょっと、あんた、私と一緒に宴会場行って、謝ってよ!!」

「どうしてですか??」

「じゃかぁ〜しぃ!、ガタガタ言わんと、ついといで!!」

・・・そして宴会場

MoMoの場合、
たとえホテル側のミスであったとしても、
ホテル側の立場にたって、一緒にお客様に謝るのですが、
今回ばかりは、
堪忍袋の緒が完全に切れてたんで、
腰に手を当てて、仁王立ちになって、
右足で畳をドンドンと踏みつけ(蹴っ飛ばし)ながら・・・・・

「あんた、ここに座って、お客様方に詫びいれて!!」

「いよっ、MoMoちゃん、かっこえぇーぞぉ!!」・・・とお客様・・・・

「ありがと」

フロントマン・・・シブシブ座ると・・・
「真っ暗なままで申し訳ありません。 それでは失礼します。」

「ちょい待ち!、あんた、どこ行くねん、電気は何時点くねん。」

「それは、ちょっと・・・・・」

「じゃぁ、電気点くまで、ここで正座して、皆に謝ってんか」

「えぇーぞ、MoMoKo!、もっと言うたれ!!」 (お客様大喜び)

「てへっ・・・」 (*^。^*)

MoMoは
フロントマンの斜め後ろに仁王立ちのまま、待つこと10分・・・
やっと電気が点いたんです。
すると、フロントマン・・・

「じゃぁ・・・・」・・・と、さっさと帰ろうとするんです。

「あんた、黙って何処行くねん。
 やっと電気が点きました。 長い間申し訳ありませんでした。
 ・・・と、ちゃうんか!!」


・・・・宴会後、

MoMoが、
部屋でフンフン言いながら一人で飲んでいると
支配人が部屋にやってきて・・・・

「本日は、申し訳ありませんでした。
 私の教育の不行届きで、皆様に不快な思いをさせてしまいました
 謝って済むような問題でないのは重々解っておりますが、
 本日のコンパニオン代とビール20本はホテル持ちという事で・・」

「えっ、コンパニオン代とアールコール類全てホテル持ち・・・?」

「あ・・・はい、承知いたしました。 それで結構です。」

「それから、明日の朝食の時で結構ですので、
 支配人のほうから、お客様に謝罪を・・・・」


「当然でございます。」

・・・・・・

このホテル・・・・湯原温泉にある某有名ホテルです。
実は、この話・・・
信じられない後日談があるのですが、それは次回に・・・