2003/07/07
「子供じゃないですから・・・」

今回のお仕事は、
毎度おなじみの市役所の皆様です。
このお客様の旅行の手配に際しての絶対条件は「トイレ付きバス」、
しかも、「大きいほうOK」である事なんです。
 (バスのトイレのほとんどは小のみです)

ちょっと無理目のこんな条件がつくようになったのは、
3年前にこの課に配属されたT課長のせいなんです。

彼、
朝食後、トイレで新聞を読みながら、
う〜ん・・・をするのが習慣、これを怠ると体調が悪くなるんですって。
でもって、
じっくり新聞を読むために30分以上トイレに籠もるんですって

でも、ほら・・・・、旅行の朝って忙しいでしょぉ・・・・、
だから、30分も40分もホテルのトイレに籠もられちゃぁ、
その日の予定が完全に狂っちゃうんですよね。
そこで登場するのが「大きいほうOK」の「トイレ付きバス」なんです。
つまり、
バスで移動中に好きなだけトイレに籠もって下さいってモンです。

さて、
今年もT課長・・・、
朝から当然のごとくバスのトイレに籠もってしました。

「あ゛ぁ〜〜〜ぁ〜!!」

バス中に響き渡る、人間の発する声とは思えない悲鳴(?)・・・・・

「な・・・、何・・・今の声??」
「今の悲鳴・・・だ、誰ですか?・・・どうかしましたか??」

「トイレから聞こえたぞぉ・・・・」
「そうそう、課長の悲鳴みたい」

さぁ、大変、
狭いバスのトイレのこと・・・・バスが揺れた拍子に、
頭でもぶつけて怪我してたらシャレになりません。

「課長さん!、課長さん!!、MoMoです。 大丈夫ですか??」

「あぁ、MoMoちゃんか、大丈夫だから・・・」

「大丈夫って・・・、スゴイ悲鳴だったですよ、
 怪我とかしてないですかぁ・・・」

「大丈夫、大丈夫・・・・すぐに出るから・・・・」

・・・・でも、5分たっても10分たっても出てこないんです。
そのうち、バスは、お土産物屋さんに到着。
皆さんはバスを降りてお買い物に・・・・。

「大丈夫ですか?・・・お土産屋さんに到着しましたけど・・・」

「MoMoちゃん・・・悪いけどドライバーさんを呼んでくれへんか、
 MoMoちゃん、女の子やからマズイし・・・・・」

「へっ・・・・、何ですか・・・それ??」

・・・・ドライバーさん登場!!・・・・・

「大丈夫ですか?・・・どうされましたか??」

「あー、すみません・・・
 あのぉ、MoMoちゃん、まだ、そこにいますか??」

「いや、いませんよ・・・・」
(実はドライバーさんの後ろに隠れています。)

すると、
トイレの扉がスゥーと開いて・・・・・。

「こ・・・これなんですけど・・・・・」

ドライバーさんの後ろからコソッと見ると、
課長さんのアソコ・・・、真っ赤に腫上がってるんです。

「ど、どうしたんですか??」

「バスが揺れた拍子に、タバコが落ちてしまって、
 慌てて、上から押さえたもんだから・・・・・・」

そりゃあ大変!
思わず、「私、救急車呼びます!!」・・・と叫んでしまいました。

「うわぁ・・・MoMoちゃん、そこにいたんかぁ・・・・」

「あっ・・・・・しもた」

でも、もう一回見ちゃったんだから、後はいっしょです。

「大丈夫、ソレを見て大騒ぎしちゃう程、子供じゃないですから、
 それより、病院行きましょ、真っ赤じゃないですか・・・。」

でも、課長さん・・・救急車だけは嫌だということで、
とりあえず救急箱と氷を渡しました。

その後、
幹事さんが、トイレでお薬を塗ってあげてたようです。

「ウッギャァー・・・・」・・・・という悲鳴とともに・・・・。