2017/11/23
「小説より奇なり」


大阪市内の某自治会の懇親旅行会

夜11時過ぎ、
私が床に就こうとしているとスマホが鳴ったんです。

「宴会の後、Sさんの姿が見えないんだ!」

Sさんは68才、
数年前に病気で奥様が先立たれたのですが、
老け込むことなく、若々しくオシャレでお元気な方です。

宴会でもそんなに飲んでいた様子もなかったので、
どこかで酔いつぶれて寝てるとか迷子は考えにくい。

部屋には洋服も靴も残したままの浴衣姿なので、
ホテル内にいる可能性が高い

・・・ということで、
皆でホテル内を探すことにしたんです。

ホテル側に伝えて探してもらう手もあるのですが、
年配の方はそういう探され方は嫌がる方も多いので、
まずは、皆で探すことにしたんですね。

で、
立寄りそうな場所を探していると、
ホテル内のラウンジで飲んでいるという情報が入り、

「良かったぁ〜、皆で探してるって伝えてくれました?」

「いや、それがな、MoMoちゃん、
 女性と2人だったので、声かけられずに・・・
 まぁ〜、そのうち戻って来るんじゃないかな」

「なるほど、そうでしょうね。」

翌朝!
早速、Sさんに昨晩のことをお尋ねしたんです。

すると、
一緒にいた女性は高校時代の彼女だというのです。

Sさんは熊本出身で、
高校卒業後は大阪の大学へ、
彼女はそのまま地元で就職したそうです。

始めは文通したり、帰郷時にデートもしてたのですが、
いつしか「木綿のハンカチーフ」状態で疎遠になっていって、
Sさんが大学4回生の時に、彼女は会社の方と結婚したそうです。

その彼女と、実に46年ぶりの再会したわけです。

彼女は30才で離婚して、女手一つで一人娘を育てて、
今は、大阪市の近くの寝屋川市に娘夫婦と一緒に住んでいて
このホテルに滞在していたのも、
娘夫婦とお孫さんと旅行に来てたんだそうです。

大阪に戻ったら会う約束をしたとかで、
早速、メルアドも交換、LINEも始めたとか・・・

それによると、彼女の娘さんは、
以前からSさんのことをお母さんから色々と聞いたそうで、
再会を大喜びしてるとか・・・

まさに事実は小説より奇なりです。

恋に年令なんか関係ないので、
お2人には幸せになって欲しいと思います。

でも、46年振りで、よくお互いが分かったものですよね。

私、高校の同窓会でも誰か分からない時あるのに・・・((+_+))