2015/07/10
「ポテト食べる?」


夏と言えば怪談の季節・・・ということで、
7〜8月は、添乗日記もそっち系の話になります。

といっても、添乗日記ですので、
怖いというよりは不思議系の話をてすが・・・


先日、
N観光のバスガイドのYちゃんから聞いた話です。

彼女、幼稚園の時に、
駅前で迷子になってしまったことがあったそうです。

で、駅前のハンバーガーショップの近くで泣いていたら、
お店から出てきたお姉さんが

「どうしたのかな? ママは?」

・・・と、話しかけてくれて

「ママ、いなくなったの」

「それじゃぁ、お姉ちゃんが一緒にママを探してあげるね」

・・・と言って、
買ったばかりのポテトを彼女にくれたんです。

その時、
彼女、人混みの中にママを見つけて

「ママー! ママー! 
 あのお姉ちゃんが、私が泣いてたらポテトくれたの」

「そう、よかったわね。 ありがとう言わないとね。」

でも、
振り向いた時には、そのお姉ちゃんはもういなかったそうです。


そして、20,年後
彼女は駅前で友達と待ち合わせしてて、
ちょっと小腹すいてたので、ハンバーガーショップに入って、
ポテトとシェイクを買ったんです。

で、
お店から出てくると、幼稚園くらいの女の子が泣いています。

「どうしたのかな? ママは?」

「ママ、いなくなったの」

「それじゃぁ、お姉ちゃんが一緒にママを探してあげるね」

・・・って、
買ったばかりのポテトを女の子にあげて、
名前でも聞こうかなって思ってると

「ママー!」

・・・って、走り出して、走っていく方向に目をやると、

「ま・・・、ママ??」

女の子が抱きついた女性は、彼女のママだったんです。

それも、何故かママは白黒なんです。

彼女がが、

「マ・・・ママ?」

・・・って、一歩足を踏み出そうとした瞬間、
女の子と昔のママは、すぅーと消えていったそうです。

それで、
彼女、ビックリして、家に帰ってから、彼女のママに話すと、

「そうそう、そういえば、
 あなたが幼稚園の時に、駅前で迷子になった事があったの。

 親切な女の子が助けてくれたんだけど、
 その女の子、なぜか白黒でね。
 私と目があった瞬間、消えちっゃたのよ。

 何となく、あなたと似たような感じの女の子だったから、
 その時は、守護霊か何かが助けてくれたんだと思ったんだけど、
  実は、あなた自身だったのね。」

・・・って。