2014/07/01
「支配人の顔」


今回、出版した文庫本の第二弾のコラムでも紹介したのですが、
ホテルや観光地のお土産店等では、添乗員が買物すると割引してくれます。

その事を知ってる慣れたお客様方の場合には、

「MoMoちゃん、お願い。 コレ、買ってきてもらえるかしら。」

・・・なんて事もしばしばあります。

ただ、
かつては、ものスゴ〜ク割引しくれたのですが、今は不景気でどこも渋い。
消費税分サービス、多くても2割引程度が精一杯になっています。

まっ、それでもありがたいんですけどね。

・・・で、
大阪の商社の社員旅行で北陸の某有名ホテルに宿泊した時の事。

幹事の係長さんが

「このホテルで取引先用のお土産を30個ばかり買って帰りたいんだ。
 MoMoちゃんの顔で、なんとか安くしてもらえないかな。」

「はい。どれくらい安くなるか分かりませんけど・・・」

実は、このホテル、結構利用しているので、
女将さんや支配人さんもよく存じ上げてるんですね。

私、早速、フロントに行くと

「支配人のAさん、お呼び頂けますか?」

「はい、しばらくお待ちください。」

しばらくすると、奥から支配人が出て来られ

「おや、MoMo様、何か御用ですか?」

「実は、お客様が・・・」

私が事情を話すと、Aさんは満面の笑顔で、

「お任せください」

そして、売店の責任者らしき男性に

「こちらは、いつもお世話になっている〇△旅行のMoMo様です。
 お土産まとめ買いされるので、十分にサービスをお願いしますよ。」

私と幹事さんは、

1050円×30個 = 定価31500円(当時は消費税5%)

・・・のお土産を選んで、いざ、お会計!

売店の責任者が一言、

「支配人から十分にと言われてますので、
 消費税分半額サービスさせて頂きます」

「・・・」 (;一_一)

そんな事になってるとは露も知らない支配人
私がチェックアウトの手続きをしていると、誇らしい笑顔で、

「MoMo様、また、いつでも仰って下さいね。 私の顔で何とでも・・・」

「はい、ありがとうございます」(~_~;)

消費税の半額とはいえ、
安くしてもらったんですから感謝はしているのですが、

【支配人の顔って、消費税の半額 = 2.5%】