2013/12/10
「知らぬが仏」


いやぁ〜、寒くなりましたねぇ〜

ついこの間まで、

「暑いなぁ〜。 この暑さ、いつまで続くの?」

・・・なんて言ってるうちに、
秋を通り越して、一気に冬になった感じです。


さて、
今回のお仕事は、神戸市内の某自治会の旅行会

この日のメニューは、この時期にピッタリの「お鍋」
それも飲み放題付き!!


乾杯の直後のこと。

「皆、ちゃんと、お鍋、始めてるかなぁ〜」

・・・と、
お部屋の皆さんのテーブルを見渡してみると、
奥のテーブルの様子が何となく変なんです。

「どうしたんだろ?」

私が、奥のテーブルに行ってみると
70代の役員さん(男性)が鍋を箸でかき回しているんです。

・・・で、
他の同席の方々は、呆然自失の状態。

「あのぉ〜、何があったんですか?」

「あう・・・あう・・・」(言葉になっていない)

その時、
鍋を箸でかき回していた役員さんが

「おぉ〜、あった、あった!」

「ひぃ〜〜えぇ〜〜!!」


お鍋の中から、つまみ摘み出されたのは、
なんと、

【入れ歯】

なんでも、

「乾杯!」

・・・と、
叫んだ勢いで入れ歯が飛んで、鍋の中に入ったとか・・

『ヒュ〜ゥ〜、ポチャン!!』


当然、
具が一杯のこのお鍋は、
役員さん以外は、誰も手を付ける事が出来ません。
 
ご本人だけが美味しそうに鍋をつついて、
周りの方々は箸休めの小鉢を肴にお酒を飲むだけという状態です。


ところが、
乾杯から30分も経つと・・・

まぁ、どこの宴会でも似たようなものですが、
皆がテーブルを移動し始めるわけですね。

すると、
離れたテーブルにいた方々が、

「おっ、この鍋、随分残ってるやないか」

「手伝ったるわ!」

・・・と、
美味しそうに食べ始めたんです。

「うわぁ〜・・・」

「どうしよぉ〜」

事情を知っている私や周りの皆は、遠巻きに見てるだけ・・・


これぞ、まさに、

【知らぬが仏】

・・・ということでしょうか!