2013/11/01
「食事制限」


神戸某所、某町の婦人会の旅行でのことです。

30代から60代までと年齢の幅は広いのですが、
例年、とても和気あいあいとした温かい雰囲気なのです。

今回は、その中に
2組の嫁姑が参加されてたんですね。

というか、
姑さんがお嫁さんを連れて参加したという感じでしょうか。

この2組・・・仮にAさん、Bさんとしますね。

宴会場での出来事です。


嫁A 「あっ、お義母さん、それ、食べたらダメですよ。」

姑A 「何よ。 旅行の時くらい良いでしょ!」

姑B 「どうされたんですか?」

姑A 「どうも、こうも、ちょっと聞いて下さいな。」

姑A 「うちの嫁は、私の好きな物、何一つ食べさせないんですよ!」

嫁A 「それは、お医者さんに言われているから・・・」

姑A 「ほら、何かというと、すぐに反抗するし・・・」

嫁A 「そ、そんな・・・」

姑B 「酷いわねぇ〜、その点、うちの嫁は優しいわよぉ」

嫁B 「恥ずかしいですわ、お義母様・・・」

姑B 「私の好物だったら、医者に止められてても、
    主人や息子のいないときに、こっそり食べさせてくれるわよ。」

嫁B 「そんなぁ〜、嫁として、当然ですわ。」

姑A 「いいわねぇ〜、良くできたお嫁さんで。
    私は、このまま、好きな物も食べれずに死ぬのかしらねぇ〜

嫁A 「だって、お医者さんが・・・」

姑A 「あぁ〜、もう、
    息子も、こんな女のどこが気に入ったんだか!」

嫁A 「す、すみません・・・」


宴会の後、廊下の隅で・・・

嫁A 「ひどい、私だって、一生懸命してるのに・・・」 (大泣き)

嫁B 「気にする事ないわよ。 
     あなたが頑張ってるの、皆、知ってるし」

嫁B 「でも、食事制限は、あなたが間違ってるわ。」

嫁A 「どうして? お医者さんに言われてるのよ?」 

嫁B 「だから、医者の言う事を聞いて、
     食事制限してたら長生きするでしょ!」

嫁A 「へっ??」

嫁B 「好きな物を一杯食べてもらって
    早く行ってもらった方が得でしょ!」

嫁A 「な、なるほど・・・」


翌日、
そのアドバイスが効いたのか
食事制限なし

嫁A 「はい、お義母さん」
   「どうぞ、お義母さん」  

うれしそうに
姑さんのお世話をしています。


姑A 「あなたも、少しは判ったみたいね。
    でも、だからって、いい気にならないでね。」

嫁A 「そんなぁ〜、当然です。 お義母さん」


私がビックリしていると、
彼女、私の耳元で

嫁A 「私、気付いたんです。
    はい、はい・・って、御機嫌とるだけで、
    財産がドォーンと入ってくるって。」

嫁A 「後は、
    早く行ってもらえるように、
    美食を心掛けるだけかなぁ〜って。」

MoMo 「ははは・・・」 (~_~;)