2002/5/7
「食べ物の恨み」

昔から「食べ物の恨みは怖い」って、よく言いますよね。
まぁ、確かに、宴会場などで、
「俺のだけ、周りの皆より少ない」とか
「私の天ぷら、○○さんのより小さい」とか、
クレームをいうお客様も、たまにおられることは事実ですが、
大のおとな同士が、
食べ物ごときで、殴り合いの大喧嘩って事は、そうそうないですよね。

でも、今回は違ったんです。

まず、昼食時に、
お客さん同士で、ちょっとした、言い争いがあったんです。
店内中に響くかと思うような声で、

「お前のほうが、少し多いのは、どういうことだ!」・・って

まぁ、幹事さんが中に入って、大きな事にはならなかったんですが・・・。
なんと、原因は「サラダの量」・・・。
幹事さんの話では、
ほとんど同じ量にしか見えなかったらしいんですが。

そして、その夜の宴会、
「仲直りを・・」という幹事さんの計らいもあって、その人達は隣同士。

「ほんとに大丈夫かしら」
私は、そこはかとない不安を感じていたんですが、
幹事さんが、
「大丈夫ですよ、子供じゃないんですから・・・・」と・・・

でも、私の心配をよそに
二人は、仲良く飲んで盛り上がってたんです。

「良かった、心配することなかったわね。」と思ったのも束の間。

宴会も終盤、お漬物が配られた時のこと。

「おい、外へ出ろ!」

あっという間に、殴り合いが始まって、
一人の口の中が切れたんです。

幹事さんをはじめ、皆が止めに入って、もう大騒ぎ・・・?!

お互い少し落ち着いたので、喧嘩の原因を聞いてみると・・・
お漬物の桜漬けが、「1枚多い、少ない」が原因だとか。

怒りが収まらない2人は、今度は、
「ホテルのミスだ」
・・・とまたスゴイ剣幕で私に詰め寄ってきたんです。

「手をつけてないから数えてみろ!!」

「はっ、はいっ!」

「いち・・にぃ・・・さん・・・・・」
「いち・・にぃ・・・さん・・・・・」

「あのぉ〜、同じ枚数ですけどぉ。」
「漬物の大きさも厚みもほとんど同じですよ。」

「なにぃ〜!、ちゃんと見たのかぁ〜!、俺らが数える」

「・・・・・・」

「同じですよね?」

「はっ、はい・・・・・」

桜漬け、たった一枚で、救急車まで呼んで、
挙句の果てが勘違い。
余りのご立派さに言葉を失うMoMoでした。