2012/12/10
「車いす」

老人会やご年配の参加者がおられるグループでは、
観光地で、車椅子の用意をする事があります。

明らかに足がお悪い方がおられる場合だけでなく、
特に足の悪い方はいなくても、長距離歩く可能性のある場合には、
念の為、用意するんです。

途中で疲れてしまって、歩けなくなる方もおられるからです。

で、
今回の旅行でも、
ある観光地で車いすを2台用意することになったんですが、
その日、観光地の車いすが出払ってるという事で、
地元の社会福祉協議会に無理お願いして手配してもらったんです。

そしたら、
社協から届いた車いすが『電動車いす』
(さすが、社協! スゴイの持ってるわ)

車いすの押す取っ手の部分がハンドルみたいになっていて、
前後進のスイッチや速度調節、クラクションなどがついてます。

どうやら、乗る人ではなく、押す人が操縦(?)するタイプのようです。

恥ずかしながら、
私、そんな高級なモノ、私、使った事ありません。
車いすを一緒に受け取りに行った幹事さんも初めての様子。

「あのぉ〜、これ、どうやって使うんですか?」

というわけで、
私と幹事さん、担当の方から5分ほどレクチャーを受けて、
いざ、出発!!

MoMo 「おっ・・・重ぉ〜いぃ〜」 (T_T)

幹事 「MoMoちゃん、電源入れた?」

MoMo 「あっ、そうか」 (;一_一)


・・・って電気を入れた瞬間


MoMo 「わっ! わぁ〜〜!!」

幹事 「MoMoちゃん! どこいくの?」

MoMo 「車いすに聞いてぇ〜〜!!」

(逆方向に引きずられていく私)

幹事 「ハンドルから手を離して!」

MoMo 「ハンドルって何ぃーー!!」

幹事 「今、握ってるとこ!」

MoMo 「そんなことしたら、車いす、どっか行っちゃう!!」

幹事 「ハンドル離したら止まるから! さっき説明受けただろ!」

MoMo 「えっ・・・・あっ、止まった」

幹事 「MoMoちゃん、悪いけどN君呼んで来てくれる」

MoMo 「どうしてよ?」

幹事 「MoMoちゃん、機械音痴だから無理。けが人出たら大変だし」

MoMo 「ひどぉ〜い、一生懸命やったのにぃ・・・」


結局、
車いすはN君にお願いする事になったのですが、
その様子を遠目で見ていたお客様方の言い方が、またひどいんです。

「いやぁ〜、N君に代わって良かったよ」

「MoMoちゃんの車いすに乗ったら、殺されるとこだったよ」

「いやいや、乗らなくても、俺達、MoMoちゃんにひき殺されてたよ」