2010/08/01
「助けて」


夏本番!!

ってなわけで、
今回は、添乗日記も「怖い話」ということで・・・


先輩のKさん(男性)にお聞きした話です。


深夜、
先輩添乗員のKさんは、
隣の部屋から聞こえる男女の口論に目を覚ましたんです。

「な、何なんだ? こんな夜中に。 まいったなぁ〜」


そのうち、
物を投げる音、ガラスが割れる音がして

『いやー! きゃー! 殺されるぅー!』

女性の叫び声が響いたんです。

「おいおい、それは、やり過ぎだろ〜?」


そして、
隣の部屋のドアの音

バン! バタン!!

「あぁ〜、女の子、部屋から逃げ出したんだな。」


・・・と、

ドンドン! ドンドン!

『助けて! 助けて下さい! 中に入れて下さい!!』

Kさんの部屋のドアを叩きながら、女性が叫んでいるようです。

「えっ! 俺の部屋?」


Kさんは、思わずベッドを飛び出して、ドアを開けると・・・

「あれ? 誰もいない? 仲直りして、部屋に戻ったんかな?」


Kさん、そのままベッドに戻り、ウトウトしだすと、
隣の部屋から、また、男女の口論が聞こえてきて・・・

「またぁ〜?!」


ドンドン! ドンドン!

『助けて! 助けて下さい! 中に入れて下さい!!』

「はい、はい。」


Kさん、少し注意してやろうと思いながらドアを開けると・・・誰もいない 

「はぁ〜・・・」


Kさんがベッドに戻ると、また、口論が始まって

ドンドン! ドンドン!

『助けて! 助けて下さい! 中に入れて下さい!!』


さすがに三度目となると、気の良いKさんでも相手にする気になれず

「はいはい、ご勝手に。」

・・・と、
無視したんですね。

やがて、
女は諦めたのか、ドアを叩く音が止み

次の瞬間!

女がKさんに馬乗りになって首を絞めてきたんです。

『助けてって言ったでしょ! 助けてって言ったでしょ!』 


女は長い髪を振り乱し、頭からは血が流れていて、
顔半分とキャミソールも真っ赤に染まってます。

「う・・・うう・・助けて・・・」


Kさんは、そのまま気を失ってしまったそうです。

そして、
翌朝、気がつくと、首に女性の長い髪が巻きついていたそうです。

髪で首を絞めたかのように・・・