2010/07/01
「走る!」


大阪の某有名アパレルメーカーの社員旅行・・・

Mちゃんが目を覚ましたのは
午前一時を少し過ぎた頃

「暑い、寝苦しい・・・」

周りを見ると、
部屋に何人もの女の子が所狭しと寝てて・・・

「あっ、そうか。 皆、飲みながら寝ちゃったんだ。
 この人数じゃ・・・暑いよね、やっぱ。
 ちょっとシャワーでも浴びてから寝直そうっと。」


Mちゃん、酔っぱらってるし、面倒臭いし・・・で、布団の上で裸になって、
そのまま、フラフラとシャワールームのドアを開けて中へ

「あっ! 廊下! ドア間違えちゃった。」 

Mちゃん、ビックリして部屋に戻ろうとしたんですが
オートロックでドアは開きません。

「あ、開かない!」

トン、トン、トン

「ちょっと、ちょっと・・・開けてよ、開けて!」(小声で・・)

深夜とはいえ、廊下で素っ裸。
もし誰かが来たらと思うと、大きな音でドアも叩けないし、
大声を出すわけにもいきません。

「どうしよ、誰も起きてくんないよぉ〜・・・あっ、そうだ!」


彼女、
大浴場に行ってバスタオルを確保し、フロントに行こうと考えたんです。


で、
廊下に置いてある観葉植物やオブジェの陰に隠れては


『キョロキョロ』  (・・・廊下に人がいないのを確認)


『ダァーーー!』  (・・・一気に次のオブシェまで走る)


何回かダッシュを繰り返した後、
二次会のお付合いをした帰りの私とバッタリ

「あっ! MoMoさぁ〜ん、助かったぁ〜」

「ど、どうしたの裸で」

まっ、
そんな感じで、事無きを得たのですが・・・


実は、
彼女が裸で廊下を走っているのを
二次会帰りの男性社員の何人かが見ていて
次の日
帰りのバスの中では、その話で持ち切りになったんです。

「夕べ、二次会から帰った時、廊下を裸で走る女の幽霊を見てんぞ!」

「そうそう、スゴイ形相で、信じられないスピードで走ってたよな!」

「ホテルには出る・・・っていうけど、本当だったんだよな〜」」


うぅ〜ん・・・ちょっと、違うんですけど (^_^;)