2010/03/01
「なめたらいかんぜよ」


添乗員が若い女性の場合、
仲居や女性スタッフがなめてかかって
いい加減なサービスを行う事があるんです。

「今時、そんな事が??」

・・・とお思いでしょうが
そういった時代錯誤のホテルがあるのも事実なんです。

今回の話は
東北地方の某有名老舗旅館での本当の話です。
(ホントに有名な旅館なので、知ってる方も多いと思います)

PM7:30、
宴もたけなわ・・・お客様が皆、ほろ酔い気分になった頃。

日本酒の追加をお願いしたんです。

「すいませ〜ん! お銚子(2合)、10本、お願いします!」

・・・で、
仲居が運んできたお銚子の乗ったお盆を
お客様が直接受取ったところ、

「あれ、軽いぞ?」

その声を聞きつけた私、
まさか思い、お客様の持っているお盆のお銚子を覗くと、

「げっ?!」

なんと!
4本のお銚子が空っぽ、お酒が入ってないんです。

私は、そそくさと立ち去ろうとする仲居を呼び止め、

「あの、コレ、お酒が入ってないんですが。」

「えっ、そうですか?」

「そうですかって・・・お盆に乗せる時に気付いたでしょう。」

「全然気付きませんでしたよ」

「まっ、いいわ。この4本にお酒入れてきて下さいますか。」

「今ですか?」

「そうです。 今スグ! お客様が待ってるんですから」

数分後、
ふてくされた顔の仲居が戻ってきたんですが、
再びお銚子の中をチェックすると、
4本ともお酒が5〜6分目しか入っていないんです。

「これは、どういうこと?」

「何がですか?」

「ふ〜ん、そう。わかったわ。
 あなたじゃ話にならないわ。女将かマネージャー呼んできて!」

「それは困ります。」

「そう、困るのね。 じゃぁ、私が直接呼びに行くわ!」

私はそう言い放ち、宴会場を飛び出したんですが、
後を追いかけてきた仲居達と廊下で口論になったんです。
(口論と言っても、私が一方的に怒ってたんですが)

そこへ
騒ぎを聞きつけたマネージャーがやって来たので
事情を説明し、

「追加分のアルコール類は全てホテルのサービス、
 お客様にはマネーージャーから謝罪する。」

・・・ということで決着を図ったんです。

お客様方は

「こういう時のMoMoは流石やな。」

「頼りになると言うか、女王様全開やもんな!」

「ホント、容赦ないもんなぁ〜」

・・・って、
大喜びして下さいました。

でも・・・これって褒めてくれてるの?


後日、
私の会社に、女将から丁寧な詫び状が届きましたとさ・・・。