2009/03/01
「勝手に帰れ!A」

(・・・前回の続きです。)

2日目のホテルディナー、

「なんじゃコラぁ〜! スープに虫入っとるやないか!!」

慌てて、
現地係員のM君(海外赴任中の同僚)と2人で駆けつけると、
やっぱり例のご夫婦。
(まっ、怒鳴り声を聞いた瞬間、そう思いましたけど・・・)

すぐに
レストランのマネージャーも来られて、

マネージャー「申し訳ありません。すぐに取り替えます。」
(日本語が話せる方でした。)

旦那さん  「交換? そんなもんいらん。 誠意を見せてくれや」

マネージャー「誠意??」

こんな言い方、海外では通じるわけがありません。
ってか、
海外のそれなりのホテルで、こんな事するなんて無謀としか・・・

M君  「お客様、他の皆様のご迷惑にもなりますので・・・」

旦那さん「お前は黙っとれ!!」

言うが早いか、
旦那はM君を思いっきり殴ったんです。
テーブルはひっくり返って壊れるは、食器も割れるは、
M君は口から血を流すわ・・・

MoMo  「何するんですか!」

旦那さん「お前も殴られたいんか!」

MoMo 「そういうのは、周りを見てから言うのね。」(*^。^*)

そう、
その時はすでに、
屈強なガードマン(警備?)の方々が私達を取り囲んでいたんですね。

十数分後、
私達は別室にいました。(もちろんホテルの人もガードマンも一緒)

MoMo 「あなた方との旅行契約を解除します。
     一時間以内にホテルを退去、勝手に日本に帰って下さい。」

旦那さん「何やとぉ、こっちは金払ってんねんぞ!」

MoMo  「お金は帰国後、返金します。
       もちろん、3日目以降の分だけです。」

旦那さん「お前、俺が誰か知ってんのか? ただでは済まへんぞ。」

MoMo  「知ってますよ。 パスポート押さえてますからね。
       話が大きくなって困るのは、お客様の方では?」

(屈強なガードマンが守ってくれてるので強気なのです。)

MoMo 「暴行罪で現地警察に引き渡されたくはないでしょう。」

旦那さん「・・・わ、わかった。」

でも、
結局、ホテル側は、
器物破損と営業妨害で現地警察に引き渡したんですけどね。

その後は、
私達は平和に旅行を進め、無事帰国したのですが
ツアーのお客様方からは、
何故かスンゴイ尊敬(畏怖?)の目で見られちゃいました。

で、
帰社後、顛末を報告すると、皆が口を揃えて

「さすが、トラブルメーカー!」
「久々の女王様降臨やな。」
「MoMo先輩、色んな意味で尊敬します。」......etc

ヒドイと思いませんか?
私はメチャクチャ怖かったのに・・・