2007/10/01
「いい年をして」


えぇ〜、
人間、年を重ねて70才も超えてくると、
子供に戻っちゃう人がチラホラ出てくるようです。

元々は、
おおらかで温厚な人格者って方でも
ものすごぉ〜く頑固で怒りっぽくなったりするんですよね。

今回の話は
そんなお爺ちゃん(Kさん、78才)が主人公。

中部地方の某観光地での自由行動中、
名物の珍しいアイスクリームを食べてると
幹事さん(80才)が走ってきて(・・・るんだと思う)

「MoMoちゃん、MoMoちゃん! Kさんが、Kさんが・・・」
「Kさんがどうかされたんですか?!」 
 (ま、まさか・・・熱中症? 心筋梗塞? 脳卒中?)
「け、けんか・・!」
「けんかぁ??」

慌てて駆けつけると
他の老人会のツアーグループとけんかになっていて
Kさんが、同年齢位のお爺ちゃんとつかみ合い(?)取っ組み合い(?)を
してるみたいなんです。
というのも、
80才近くのお爺ちゃん同士のつかみ合い(?)取っ組み合い(?)となると
見た目には、ただ抱き合ってゴロゴロと転がっているだけなんですね。

これって、
子犬同士でじゃれ合ってるのと、ほとんど変わらないじゃない?

とは言っても、
放っておく訳にもいかないので、
タイミングを見て・・・というか、
ケガをする前に・・というか、
気が済んだ頃を見計らって止めに入ればいいかなぁ〜
・・・ってな感じで、
しばしの傍観モードに入ろうと思った時

「ちょ、ちょっと、止めてください!」・・・と若い女性の声。

見ると、
相手側のツアーの添乗員みたい(私より少し若いくらいかな・・・)

「うるさい! 小娘は黙っとれ!!」
「で、でも・・・」

逆に一喝されて
その若い女性添乗員はオロオロ・・・

(ふっ、まだまだね)

・・・と、
彼女の横に立って

「こんにちは、私、○○旅行のMoMoです・・・」

「あっ、す、すみません。ご迷惑お掛けして。私、△△旅行のTです。
 あの、ど、どうしましょう。 私、こんな事初めてで・・・」

「年寄りのケンカは、ある程度、気が済まないと、
 後々までブツブツブツブツ言われたり、逆に敵視されたりして大変よ。
 遠巻きに声を掛けながら、ケガする手前で引き離すのが一番!
 それに、2分もしないうちにバテて静かになるってぇ〜 (^。^) 」

「そういうものなんですか? それでいいんですか?」

「そっ! だから、貴女もちゃんと声を掛けてあげて」

で、
私と向こうのツアーの添乗員とで

「止めてください」
「やめなよ、いい年してみっともないよぉ〜」

「怪我したら大変ですよ」
「怪我したら損だよぉ〜」

・・・と
遠巻きに声を掛けるていると
案の定2分もしないうちに、息が上がって動けなくなったので、
ドライバーさんに頼んでバスまで運んでもらいました。

バスに戻ってからは、
ひたすら優しく接して、勇気を称えて・・・

「大丈夫でした? 御怪我ないですか? Kさんって強いんですね。」
「そ、そうかぁ!」

はい、
ご機嫌さんでした。
でもって、
原因は今だ不明です???

ちなみに、
向こうの添乗員の女の子には
メチャクチャ尊敬されてしまいました。
尊敬されても・・・ちょっと何か・・・褒められた気しないんだけど・・・