2007/03/15
「新幹線ではお静かに」


つい先日、
ホント・・つい先日なんですが、
大阪市内の某自治会の懇親旅行で日光に行く事になったんです。

東京までは新幹線、そこからはバスで日光に・・・という行程。
当日は、
朝8時に新大阪駅の千成瓢箪前に集合。

皆さん、朝から
「新幹線に乗ったら、飲むぞぉー!」・・・と勢いづいていて、
両手に缶ビールとおつまみを提げています。

「朝早いのに、いきなり飲み始めるんですか?」

「何言うてんねん、新幹線に乗ったら、飲むのが常識やでぇ〜」

「あのねぇ〜」 (まっ、 私も人のことは言えないけど・・・)

ってな感じて、
新幹線(禁煙指定席)に乗り込んだんです。
私達の団体は40人程度、車両の後方一帯の席に座ると、早速・・

プシッ! プシッ! プシッ!

あっちこっちで缶ビールを開ける音が響きます。

「ちょっ〜とぉ〜!
 せめて動き出してからにしてよ!、 
 いきなり飲み始めたら、私、恥ずかしいじゃないですかぁ〜」

「大丈夫、大丈夫!」

「何が大丈夫なんですか?
 東京に着いたときには泥酔してたなんて笑ってられないですよ!
 それから、
 他のお客さんの迷惑になるから、あんまり騒がないで下さいよぉ」

・・・なんて、やり取りしてると
前方の座席にドヤドヤ・・・と
高校生 or 大学生風の団体(男女)が大勢の乗り込んできたんです

どうやら、
この車両は、私達とこの団体の2組の貸しきり状態のようです。

「よかったですね〜
 前の方は学生の団体みいだから、(学生はウルサイので)
 皆さんも少々賑やかにやっても大丈夫ですよ。」


そう言いながら
学生たちの様子を見ていたんですが、
これがメチャクチャ静かなんです。
・・・というより、物音ひとつしないって感じ。

不思議に思って
トイレに行く振りをしながら様子を見に行くと
なんと!
全員が「赤本」っぽいのを開いて勉強してるんです!

「げっ、受験生・・・」

私、慌てて皆の元に戻ると

「シィーーー! 前の学生さん達、受験生だよ」

「えぇ〜!!」

「一生懸命勉強してはるから静かにね・・・」

「そ、そうか・・しゃ〜ないなぁ〜」

以降
2時間30分余り
ほとんど会話もせず、
缶ビール開けるのにも、音が出ないよう気を使い、
ビニール袋がガサガサと大きな音を出すので、つまみは出さず、
まるで、お通夜のような酒盛りが続いたのでした。

これって、
絶対悪酔いするよなぁ〜・・って思ってたら、
案の定、東京に着いたときには、皆、青い顔されてました。

「MoMoちゃ〜ん、
 俺、こんな息苦しい新幹線、初めて乗ったわ。」

「ははは・・・私も」(^_^;)


でも、
すごいよねぇ〜
団体で東京まで受験に行くんだよ。
関西には七帝三商のうち四校もあるんだから、
わざわざ東京ってなると、
やっぱり東大か一橋大なんだろうなぁ〜、賢そうな顔してたし。
目指せ悪徳官僚ってか・・・おっと失言、ゴメンナサイ!


ちなみに
ジュースやお弁当を売りに来るお姉さんも
私達の車両だけは、無言で足早に通り過ぎてました。

「あのぉ〜、私達には売って欲しいんですけど・・・」


(注)
七帝(北海道大、東北大、東大、名古屋大、京大、大阪大、九州大)
三商(一橋大、神戸大、大阪市大)