2006/10/15
「検問」


団体旅行の場合、
私達添乗員は乗務員(ドライバー、ガイド)と共に
配車場所(お客様の集合場所)でお客様方をお迎えするわけですが、
実は、
バス会社(バスの車庫)からバスに乗って来るわけではなくて、
お客様の集合時間の3〜40分前に配車場所に直接行く事が
一般的なのです。

でも、この日は、
ちょっと打合せに時間がかかりそうだったので、
車庫(バス会社)から直接バスに乗り込もうと愛車を走らせてたんです。
ところが、
道路がメチャクチャ混んでるんです、思いっきり早朝なのに!

「もぉ〜、急いでんのにぃ〜、どうなってんのよぉ!」

・・・なんて思ってると、なんと検問!

「おはようございます、恐れ入りますがラゲッジ見せてもらえますか?」
「あっ、はい、どうぞ・・・」

お巡りさんが2人ががりでゴソゴソゴソ・・・

「ご協力ありがとうございました」
「いえ、朝早くから大変ですね。頑張ってくださいね。」

まっ、
お巡りさんも仕事なんだから仕方ないなぁ〜
・・・って感じだったんですけど、
検問を過ぎても、いっこうに車の流れが良くならないんです。

「おっかしいなぁ〜???」

で、
1キロほど走ると、また検問やってたんです。

「あのぉ〜、さっきも検問受けたんですけどぉ、何かあったんですか?」
「ちょっと事件がありましてね。
 白とシルバーのRV車にお話伺ってるんです。」
「はぁ〜・・・(私の車と同じなのね)」

またまた、
お巡りさんが2人ががりでゴソゴソゴソ・・・

「ご協力ありがとうございました」
「いえ、ご苦労様です。」

2回目の検問が終わり、
トロトロとまた1キロほど走ったところで、またまた検問!
いい加減、私もイライラしてきて

「あのぉ〜、これで止められるの3回目なんですけど・・・」
「そうですか、申し訳ないです。」
「私、ちょっと急いでるんです。どうして何回も止めるんですか?」
「すみません、これも職務ですので、ラゲッジ見せてもらえますか?」

私、ちょっと腹が立って

「不発弾積んでますから、ラゲッジ開けたら爆発しますよ!」

・・・って、ツッケンドンに言ったんです。

すると
お巡りさん、満面の笑顔を浮かべて
「そうですか、それじゃ〜、そのままお通り下さい、
 気をつけて運転してくださいね。」
・・・って、
あっさり通してくれたんです。

その後、
車庫につくまでに3ヶ所検問があったんですが、
他のRV車は止められてるのに、私の車だけフリーパスだったんです。
「変な女がいるから気をつけろ!」・・・って連絡でも回ったのかな?

それとも、
不発弾なんて、思いっきり危ないこと堂々と言ったから
逆に安心されたのかなぁ〜???

まっ、
いずれにしろ、
予定より遅れたものの
出発前には車庫(バス会社)に到着できて万々歳(?)だったのです。
それにしても
あの徹底した検問・・・いったい何があったのかな?