「前に住んでいたアパートで」
童遊斎教授の投稿
(原文のまま)


自分自身では心霊体験と言うか怪奇現象と言うかそう言った恐怖体験と言うものはあまり経験がないんですよね。
逆に弟の方が恐怖体験が多く、弟と一緒の場所にいても、弟は体験しても僕は体験しないってことがほとんどなんですよね
そんな、僕等が前に家族で住んでいたアパートの話をしてみたいと思います。

僕は今まで引越しは2回しかしたことがなく、最初に住んでいた所(結構古い2DKのアパート)、2番目に住んでいた所(最初に住んでいたアパートの隣にある2LDKのアパート)、今住んでいる所(最初と2番目のアパートの最寄り駅の隣の駅にある3LDKのマンション)と、いずれの3ヵ所とも川崎市の某区内を出て移住した事がないんです・・・

さて今回お話しするアパートは2番目のアパートでの話なんですが、このアパートは、最初に住んでた所から引っ越すちょっと前に新しく出来たばかの新築のアパートで、建てる前は雑木林だったんですが、特に何か怪しい事件・事故があったとか、そう言ったいわく話などは、昔から聴いたことも無い所だったんですよ。

そもそも引っ越す理由も、最初に住んでいたアパートの大家さんが両親に『隣に新しくアパートを建てるんだけど、息子さん達(僕&弟)も大きくなってきたことだし、今のアパートじゃ狭いだろうから、引っ越してみない?その代わり、1階でも2階でも好きな場所を選んでいいから!』と、引越し話を持ち掛けたのからだそうで、2階の角部屋に引っ越すことが決まったんです。

で、引越しも無事終わり、住み始めた頃は特に何も問題は無く十数年が過ぎ去っていったのですが、僕が社会人になった頃辺りから弟が、『自宅に居ると妙な感じがする・・・』と言い始め(僕自身は特に何も感じたりはしなかったのですが・・・)、『家の中でもなんか変なものを見たり、感じたりするんだよね・・・』とか言い始めたんですよ。

元々、弟は幼い頃から霊感があるらしく、様々な所で変なものを見たり、感じたりする所謂[怪奇現象]ってやつを経験してたりするんですが、その当時までは、このアパートではそんな事を経験したことは無かったらしいんですよ・・・

で、弟自身がその頃から左肩が重とか痛いとか言い始めてたので、心配になり、このサイトで知り合った、霊感の強い友人に相談して、弟を見てもらう事になったんです。

で、そのついでに、その当時住んでいた2番目のアパートも一緒に見てもらったんですよ。

弟については、どうやら弟の元カノの生霊がついてるらしく、追い払う為の対策を練って、実行に移して何とかして貰ったのですが、どうやら、その友人いわく、弟は憑かれ易いタイプな様で、『なるべくなら心霊スポットの類には近寄らない方が身のためだよ!』とアドバイスを頂いてました・・・

話を本題に戻しますが、この2LDKのアパートの2部屋、1つは僕と弟が同じ部屋を共同で使用してて、もう1つが両親の部屋なんですが、両方の部屋の中を友人に見て貰ったのですが、友人いわく、『アパートに入る前から嫌な感じがしてたんだけど、このアパート、かなりな幽霊アパートだよ・・・目の前に川があるし、霊道は横切ってるし・・・で、まずは教授と弟さんの部屋なんだけどね・・・本棚に生首があって、それ以外にも2、3体は霊が居るね・・・しかも、その生首、私が部屋に入ってきた時にすごい形相で睨み付けてきたんだけど、しばらくしたら、しょうがないなぁって顔になってたよ(笑)』・・・彼女いわく、どうやら僕たちの部屋の方の霊は害は無いらしいのですが、問題なのは両親の部屋らしく『親御さんたちの部屋に箪笥があったでしょ・・・その箪笥の上にうつ伏せ状態で長い髪を下にたらしながら、部屋全体を覗いてる感じで佇む女の霊が居たんだけど、あれが一番やヤバイね・・・もしかしたらお払いした方がいいかもよ・・・』ですって・・・

両親達は、そういった心霊の類の話は信じない人達なので、結局、その後もお払いをしないまま、僕達家族はこのアパートで数年間を過ごし、諸々名な事情があり、約4年程前に今のマンションに引越してきたのですが、今でもそのアパートには空き部屋が無く、僕達の住んでいた部屋も今は誰かが住んでいるようなんですが・・・何事も無ければいいのですがね・・・

あっ、そうそう、よくよく考えてよ〜く思い出してみたら、弟がそんな話をしてからしばらくたった辺りで、あのアパートで僕自身も少々奇妙な体験をした事があったのを思い出したんですよ・・・

それは、ある日の夜のこと・・・その当時、僕達の部屋には二段ベッドがあり、弟は上段、僕は下段を使用して寝ていたのですが、いつもの様に下段のベッドで寝ていたのですが、あまり時間は覚えていないのですが、夜更けすぎに何か嫌な感じがして突然目が覚めたんです。

で、よせばいいのに嫌な感じのする方(両親の部屋と僕達の部屋の間ある壁の方)を見たら、うっすらカーテン越しに僅かな月明かりの差し込まれた壁に無数の白い影の様な感じの腕と思われる物体がゆらゆら揺れながらうごめいているのが見えたんです・・・その瞬間、恐怖で声にならない悲鳴を上げながら布団を頭からかぶり、そのまま十数分もしくは何十分かたって、気持ちを落ち着かせてから確認したら、何もなくなっていたので、もしかしたら気のせいなのかもしれないのですが・・・

ちなみ、引っ越すまでにそんなものを見たのは、その一回だけなんですがね・・・

それと、この事は、あまり心霊のせいにはしたくは無いのですが、引っ越す約三年程前に親父が僕ら家族の目の前で酔って上りエスカレーターを逆に下り様して中段辺りから転倒落下してしまい腰椎損傷の大怪我をしてしまい、救急車で運ばれそのまま緊急入院し、二年以上入院とリハビリをしたものの、今でこそ車の運転が出来る状態までは回復しましたが、杖無しではまともに歩行出来ない状態になってしまいました・・・こればっかりは偶然の出来事だとは思うのですが、引っ越した理由の1つではあるのですがね・・・