「のっぺらぼう」
明石名物たこおでんさんの投稿
(原文のまま)


はじめまして。
私の父の友人が幽霊で警察から「感謝状」をもらった話を紹介させていただきます。

父とその友人は某県山間部の路線バスの運転手をしていました。

町の駅からお客を乗せ、最後の山村でUターンして営業所に戻るのが毎日の仕事でした。

ある時、妙な噂が運転手仲間に拡がりました。

最後の山村から町に帰る途中大きなダム湖があるんですが、
(今ではブラックバス釣りで有名ですが当時は寂しい所だったようです)

この道の真ん中に女が一人うずくまっているのです。
ヘッドライトを近づけると女は振り返る。
その顔は 目も 鼻も 口もない のっぺらぼう

友人は単なるうわさ話として気にしていませんですしたが、
ある晩、山村で客を下ろし無人のバスでダム湖にさいかかりました。

すると、はるか向こうに何かいます。

猫かな 犬かな イノシシかな

と思ってどんどん近付くと
やはり、あの女です

ヘッドライトに映って振り返る
その顔 やはり 目も口もなにもなかったそうです。

女を通りすごし、バックミラーを見ると何もいません。
怖いものみたさでバスをおり女がいた道路からダム湖までの細道を探したそうです。

ばたっ

・・友人は何かに足を取られころびました。

見ると 
目も鼻も口もドロドロに溶けた女の腐乱死体が捨ててあったそうです。

彼女は昨年から行方不明で捜索願いが出ており、
友人は地元警察から「感謝状」をもらったそうです。

寂しいダム湖の道で一人助けを求め続けた彼女、
どんなに気持で待っていたんでしょうか・・