「小さな歩道」
アキさんの投稿
(原文のまま)


こんばんは、MoMoさま。毎回更新を楽しみにしています。

つい先日に不思議な体験をしたので投稿させていただきます。

その日は早めに仕事が終わり、
久しぶりに夜の湘南の海を眺めたくなり、
ドライブに出かけることにしました。

夜の道を気持ちよく走り、
葉山に近い渚橋にあるコンビニの駐車場に
車を停めて一服していると、
横断歩道の先にある渚橋の脇に
小さな歩道がある事に気づきました。

「もしかすると、
 あの歩道で海に近いところまで行けるのかな」

・・・と考えつつ、一服していると、

上下黒の半袖半ズボンのランニングウェア姿で
黒いリュックを背負い、
左手に白いビニールの買い物袋をもった
小太りの女性とすれ違いました。

その女性は、そのまま歩道に入っていきました。

「この道、何処かにつながっているのかな?」

「夜の暗がりに、女性のすぐ後を歩いて行くのは良くないよなぁ」

・・・などと考えつつ、
しばらくたってから、自分もその道を入っていきました。


その歩道はスロープ状になっていて、
渚橋の下をトンネルで抜けられました。

そのトンネルをくぐり抜けると
すぐに海と高い堤防に囲まれた踊り場のような場所にでました。

そこは照明が設置されていて、
かなり明るかったので周りが良く見えました。

海は満潮らしく、その踊り場らしき場所以外は海となっており、
海沿いに人が通れる道はなく、
唯一渚橋に上がれる階段が有るだけでした。


その階段を上がってみると、
さきほど自分が一服しつつ眺めていた交差点のすぐ横に出て、
先ほどすれ違った女性の姿は何処にもなく、消えてしまいました。

怖いというより不思議な気持ちで、車に戻りその場を離れました。

本当に幽霊だったのなら、
あんなにハッキリと見えるものなのか・・・・・

まさに狐につままれた思いでこの投稿を書いています。