「座敷童子!?」
猫好きのたま さんの投稿
(原文のまま)


今から10年前、
宮城県の離島へのダイビングツアーに初めて同行した時のこと。

島の民宿に昼頃に到着し、
13時ころからダイバー達は出かけて行きました。

その民宿は、漁師の老夫婦が営んでいて、
その日も常連の釣り客や我々ダイバー集団で賑わってました。

当時、
娘はまだ2歳くらいだったので、
昼寝をさせようと、民宿の奥の一室で娘と横になっていると、
子供が、長い廊下を端から端まで

ダダダダダダ!!

・・・と
行ったり来たり、何往復もしてました。

部屋と廊下は引き戸で仕切られていますが、
上半分が障子、下半分が漉きガラスなので、
走りまわる子供の下半身が見えてました。

その子供は背格好から3,4歳位で、ズボンをはいた子でした。
きっと、別のお客さんの子供か民宿の孫だと思っていました。

「昔ながらの建て方の民宿で、長い廊下が珍しいのかな?」
 それにしてもうるさいなぁ〜。」

今度、こっちに走って来たら注意しよう・・・と思っていたら、
その子が部屋の前でピタリと止まり、
戸をちょっと明けて頭を入れてきました。

それは、おかっぱ頭の女の子。
ちょっとびっくりした私は、枕から頭を持ち上げて

「どうしたの?」

・・・と尋ねると、
にこっと微笑んでから戸をすうと閉めて、
また、
ダダダ・・・と走りだしました。

が、
それっきり戻っては来ませんでした。

それから何時間かして、夕食の時間となったので、
大部屋に行って宿泊客を見渡しましたが、女の子の姿はありません。
宿の人に

「昼間いた女の子は居ないのですか?」

・・・と、聞いても怪訝な顔をされました。

あの時、私が見た女の子は誰だったのでしょうか・・・。
今でも不思議です。