「ストーカー」
ryouich-・・・1966さんの投稿です

打合せ先に向かう車の中で、助手席の会社の先輩が言ったんだ。

『困ったことになったんだ』・・・・って。

先輩は、
結婚式を1ケ月後に控えて幸せなはずなのになんだろうと思った。

話を聞いてみると、
先輩が住んでるマンションの隣の部屋の女が毎晩呼鈴を押すんだって。

『どうして来てくれないの?』・・・・って。

先輩に言わせると、
廊下であった時等に挨拶をかわす程度だったらしいんだけど。

「ストーカーかな?」
そう思いながら先輩の話の続きを聞いた。

『怖いんだ、いつもあとをつけて来るんだ、いまも後にいるんだよ』

・・・・そこには、誰もいなかった。


「カーテン」
ユキさんの投稿です

私が高校生の時、
期末テストの為、一夜漬けをしていた夜の話デス。

その日はとても暑く、部屋にクーラーがなかったため、
窓を開けて薄いカーテンを引いて勉強していました。

12時を過ぎた頃、
急に涼しくなったので扇風機を切ると、
物音一つなく勉強しやすいと喜んでいました。

しばらくして異変に気付きました―。
カーテンの向こうにある真っ暗な庭から

リーン…リーン

と一定のリズムを刻む鈴の音が聞こえるのです。
流石に怖いので気付かないフリをしていましたが、鳴り止まないので、
ふと窓の方を見るとカーテンの下から、
凄い勢いで青白い手がバッと出てきました。

その時は気のせいと思い気にもとめていませんでしたが、
今思い出すとゾッとします…。