霊界への入り口 
鬼太郎さんの投稿
 (投稿原稿の内容を尊重しつつMoMoがリライトいたしました)


夢を見たんです。

深夜、
トイレに行った帰り、
私は、玄関の方がうっすらと明るいのに気づきます。

不思議に思い、玄関に行ってみると
玄関の隅に観音開きの小さな扉があって、
半開きの扉の向こうから灯りが漏れていたんです。
もちろん、
我が家の玄関にそんな観音開きの小さな扉なんてありません。

私は腰をかがめて、その中に入っていきます。

扉の中は堅穴になっていて、
天井につけられた裸電球の灯りを頼りに、
私ははしごを降りていきます。

降りていくにつれ、
裸電球の灯りが届かなくなり、
そこから先は、手探り(足探り)で降りていきます。

そのまま降りていくと
下の方から、川のせせらぎの様な音が聞こえてきます。

ほどなくして、
ジャリッ・・・足が地面をとらえました。
川の音はスグそこ、足の感覚からもココが河原だと分かります。

しばらくすると、
私の目も暗闇に慣れてきていて
ボンヤリながら周りの様子が分かってきますす。

辺りは雑草やススキといった普通の河原の感じ、
川面が所々がうす青く光って見えています。
川幅は20〜30m、
深さは、歩いてでも十分に渡れるような雰囲気に見えます。

川沿いに歩いて行くと
向こうの川岸に3〜4人の黒い人影・・・
どうやら、私の様子をうかがっているようです。

薄気味悪く思った私は、もと来た道を引き返します。
はしごの近くまで戻ってくると、会社の同僚のIさんが歩いてきます。

「Iさん、ここ、薄気味悪いから、帰った方がいいよ」

私は、
嫌がるIさんの手を引いて、はしごを登り始め・・・

そこで、目が覚めました。

翌日、
Iさんが会社で倒れ、救急車で病院に運ばれました。
生死をさ迷う事、数日・・・奇跡の生還でした。

元気を取り戻したIさんを見舞いに行くと、
生死をさ迷っている時、
河原で私に会い、無理やりはしごを登らされる夢を見ていたの事。

あの夢は一体・・・