「手」
みんこさんの投稿
 (投稿原稿の内容を尊重しつつMoMoがリライトいたしました)


私の主人が高校生の時の体験です。

夜、
彼が2階の自室で寝ているとき、
急に身体を揺り動かされ、目を覚ましたんだそうです。

「誰? 今何時?」

そう言いながら、目を開けたのですが、
ベッドの周りには誰もいません。

しかし、
その間もズッと、身体は揺り動かされています。

彼が恐る恐る、目線を身体の方に向けると、
赤ちゃんの様な小さな手が、
左右のベッドサイドから20本以上出てきていて、
彼の身体を掴んで揺り動かしていたんです。

次の瞬間、
その小さな手が一斉に引いたかと思うと、
天井から、とてつもない太く大きな手が下りて来たんです。
その大きく太い手は彼に掴みかかろうと迫ってきます。

彼は恐怖に目を閉じながらも、
その大きく太い手を何度も何度も振りほどいたそうです。

ほんの十数秒だったのか、
もっと長い時間だったのか・・・

やがて、
その大きく太い手の気配が完全に消えたそうです。

「お、終わったのか??」

彼が、ゆっくり目を開いてみると、
ベッドの上にいたはずなのに、
ベットからかなり離れた場所に立っていたそうです。

あの小さな手が、
彼に危険を知らせたのではないかと、私は思っているのですが、
彼を掴もうとした大きく太い手の正体は一体何なのでしょうか?

ちなみに
彼は他にも幾つかの不思議な体験があるのですが、
それは、全て「手」が共通しているんです。

これは何かのメッセージでしょうか?
何か伝えたいことがあるのでしょうか?

現在まで、彼は手を怪我した事などないのですが?