「会いに来た社員」
黒いFDさんの投稿
 (文章の一部について、MoMoが加筆修正いたしました)

MoMoさん、yukiさん、皆さん、いつも楽しく(?)拝見させて頂いています。
皆さんの怖いお話と比べると全然怖くないと思いますが、
父から聞いた話を紹介します。

父は若い頃
横浜の鶴見というところの鍛冶屋さんに勤めていたんです。
その時、
グラインダーによる事故があって職場の友人が亡くなったそうです。
グラインダーというのは金属を削る時に使う機械で、
二枚の高速回転する砥石の円盤が付いていて、
その砥石の円盤の間で金属を削るんです。
(このタイプの小さいのはホームセンターなんかでも売っています)

で、
この砥石の円盤は定期的に新しいものと交換されるんですが、
その直後に事故が起こったんです。
通常、
砥石を交換したら
砥石がきちんと機械に固定されているか確認するために
石を交換した後はしばらく空回しをして機械を止め、
砥石と機械の締付けボルトを確認しなければいけません。
しかし、
何故かその時に限って
友人は砥石を交換した後、
確認をせずにいきなり部品を削ったというのです。
すると
その高速回転している砥石が砕けて飛び、
友人はその破片で顔半分が無くなって殆ど即死、
床は血の海で、脳みそや顔の一部が一面に飛び散っていたそうです。

事故の後始末の際
他の社員さん達は気持ち悪がって誰も片付けらなかった所を、
父は「これどこの部分だな・・・」と言いながら
ひとつひとつ丁寧に遺体の飛び散った部分を集め片付けたそうです。

警察の検死終了後、
葬式が営まれたのですが、
その夜、
会社のほとんどの方が亡くなった友人が夢に現れたというのです。
顔の半分が無くなってグシャグシャになった友人が・・・・・。
しかし
父だけは生前と同じ顔のまま・・元気な姿で現れたそうです。