「視線」
くいだおれさんの投稿
 (投稿原稿の内容を尊重しつつMoMoがリライトいたしました)

今から20年程前
私はアルバイトで添乗員していました。
何といってもアルバイトですので、
MoMoさんの様に会社や学校などの本格的な旅行ではなくて、
夏は海、冬はスキーといった安いツアーの添乗です。

この話は、
スキーのバスツアーに添乗したときの体験談です。
目的は白馬。
そこそこ有名なホテルに泊まることになりました。

添乗員が泊まる部屋の幾つかが、
水浸しになっているとかで(理由は忘れました)、
普通の客室に他のツアーの添乗員と3人で泊まることになったんです。
3人とも同世代、同じアルバイトということで意気投合して、
12時過ぎまで、部屋で3人で宴会をして、その後床に入りました。

その晩、
私は恐ろしい夢に目を覚ましたんです。
誰かが洋服ハンガーで私の寝ているベッドの下から、
人の骨を掻き出している・・・という夢。

時間は深夜2時・・・全身が金縛り状態で動けません。

そして、
横向きに寝ていた私の視線の先・・・・
部屋の中央付近に、
痩せこけた・・・そうミイラのような老婆が宙に浮かんでいて、
ジッと私の顔を睨んでいるんです。

私は、
恐ろしくてスグ目を閉じたのですが、
その突き刺さるような視線はヒシヒシと感じます。
私は心の中でお経を唱えながら、いつの間にか眠ったようでした。
そして、
気づいたときには朝になっていて、
同室の2人は何事もなかったかのようでした。

・・・・・

数年前コンビニで売ってる怖い本の中の話に
「白馬Jホテルは窓をあけるとリフトがあってその先に・・・」
私の泊まった部屋にそっくり>< ・・・名前変わったのかしら?