「娘の友達」
子持ちこんぶさん(現こんぶさん)の投稿
 (文章の一部について、MoMoが加筆修正いたしました)


「近づいてくる」の話では14日目は実家に居ました。
15日目はアパートに戻っていたわけですが、
例の三人は結局、夜中来ませんでした。
で、
話は少しさかのぼるのですが・・・・

娘には家の中にも友達がいました。
私には見えない友達です。
名前は、その当時は呼んでいましたが、今は忘れてしまいました。

娘は、その子といつも2階で遊んでいました。
小さい子供には良くある事と思い別段気にもとめていませんでした。
1階には下りて来ないそうで、
娘が下に居る時は座布団を敷いて置いてあげると、
ずっとそこで座って待っていてくれるんだそうです。

そこで、15日目の話になります。
実家からアパートに帰って来たのは夕方5時ごろです。
夕御飯を食べ終え、
娘はリビングでテレビを見ていて、
私はすぐ隣の洗面所で歯を磨いていました。

「うん、わかった」・・・と娘の声。

・・・誰と話してるんだ?
そう思った時私の左側に人が立っているのが鏡に映りました。
(鏡に向かって歯を磨いていました)

私の胸より少し低いくらいの身長です。
でも、
前を向いてるのですが顔に髪がかかっていて顔がわかりません。
おかっぱ頭なのです。服は白。

その子(?)がスッと私の後ろを移動して今度は右側に立ちました。
暫く硬直する私。
むこうもジッと私を見ているようです。
・・・と、
ふっと隣のお風呂場に入って行きました。
横目で追うと歩いている感じは無く、すべるように移動して、
外の壁の方に消えて行きました。
あわてて口をすすいで娘の所へ行って、何かあったのかと聞くと

「○○ちゃんが、
 もう行かなきゃいけないって言うから、ご挨拶してたの」・・・と。
「2階から下りてきたの?」
「うん。2階にいちゃダメなんだって」

その時は、まったく結びつかなかったのですが、
もしかしたら例の三人は、
そのオカッパ頭の子を狙ってたのか、
それともその子が、私たち親子を助けてくれたのか・・・・
そのどちらかではないかと気づきました。

どちらにしても、
その子が居なくなったその夜中は三人は来なかったわけです。
見た目ゾッとする子でしたが助けてくれたのかもしれませんね・・・・