「足」
場所は秘密・・・だって結構アレだし・・
ひらめさんの投稿
 (投稿原稿の内容を尊重しつつMoMoがリライトいたしました)

初めまして、HNひらめと申します。

私は随分前に業界を離れましたが
バスガイドを7年、添乗員を4年してました。
それなりに怖い経験もかんりしたつもりでいましたが、
MoMoさんや皆さんもすごいですねえ・・・
この業界、
やっぱり、この手の話とは手が切れないんでしょうか。

今思い出してもゾォ〜とすると言うか、頼まれても行きたくないのは、
○○楼と六○○の乗務員部屋。
特に六○○では、
天井から男性の足が下りてくるという、
添乗業務史上最悪の経験をしてしまったんです。

深夜・・・時間ははっきり憶えてませんが、
『パチッ・・・バチッ・・・ガタタ・・・』
という、
ちよっと言葉では表現しにくいような音に目を覚ましたんです。
「うぅ〜ん・・・何??」

ちょうど冬ということもあって
木枯らしが窓でも叩いているのかと思い、
また、眠ることにしたんです。

少しウトウトしはじめた頃

『バチッ、バチッ!』

と、再び大きな音がしたんです。
風が窓を叩くなんて音とは全く違います。
なにより、
その音は天井から聞こえてくるんですから・・・・。
「ラップ音・・・??」
そう思った瞬間、

『バチッ、バチッ!』

と、再び音が鳴り響くと

私の足元の真上辺りの天井が薄青く光り、
男の足がゆっくりと下りてきたんです。
少し毛深いその足は、
とても人間のものと思えないほど大きくて・・・
足のサイズが1m余りあるように見えました。

私は思わず、
「イヤッァ〜!」
と悲鳴を上げようとしましたが声になりません。
身体も恐怖の余り動かず、
ただただ、下りてくる足を見ていたんです。

その巨大な足は、
ゆっくり、ゆっくり下りてくると、
そのまま畳を突き抜けて下の階(?)に落ちていきました。
巨大な足はひざの少し上からはありませんでした。