「事故の記憶」
ありゃまさんの投稿
 (文章の一部について、MoMoが加筆修正いたしました)

最近ボク自身に起こったことをお話しします。
長い話しですみません。

1月5日。
給料日のためお金をおろしにバイクで銀行へ行く途中でした。
(時間は午後2時前だったハズ)
頭の中で何処のルートで行こうか迷った挙句、
ツーリングがてらに行こうと決め、ちょっと遠回りで行くことにしました。
自転車時代(?)から通っているよく知っている道です。

そこの道はちょっと狭くて、
車が路上駐車でもしていると、渋滞してしまうような道です。

S字コーナー(クネクネした道)の制限時速は30km/hでしたが、
あの時はだいたい40km/hくらいで曲がっていきました。
(いつもは50km/hほど・・・)。

その時です!
バイクのリアタイヤが滑ってしまい事故を起こしてしまいました。
タイヤが滑ってから2秒ほどでボクはこけてしまったんです。

こけるまでの2秒間、
僕の目に飛び込んできたのは、小学校2年生くらいの女の子。
彼女は、ボクの方をジ〜っと睨んでいたんです。
「なんであの子は睨んでるんや・・・・?」
そう思った瞬間にこけていたんです。

幸いその時間は車も来ていなくて、
近くにいた会社員や主婦の方々が助けくださいました。
救急車で病院に運ばれ、様々な検査をしましたが、
幸いなことに何処にも以上はありませんでした。

翌日、
警察官と一緒に現場検証のため、現場に行きました。

警察官との現場検証の結果、
マンホールでタイヤが滑ったのが原因だろうとなりました。
直接的原因は、確かにマンホールに滑った事かもしれませんが、
ボクにはあの女の子が気になって仕方ありませんでした。
現場検証も終わり、
散らばった破片を拾い、バイクを押して家に帰る途中、
事故現場の近く住んでいた友人のKから電話があったんです。
それで、一緒にバイクを押して帰ってくれました。

僕はKに、ボクは事故を起こしたことを事細かく教えました。
例の女の子のことも・・・・・。
するとKの顔がだんだん青冷めていって

「オマエが事故った場所な・・・
 2年位前に小学校2年生の女の子がバイクに跳ねられたんや・・・。
 即死でな・・・。」

「まだおったんやな・・・・・あの子・・・・・まだ恨んでるんやな。」

Kは、静かにそう言いました。

Kが帰って、しばらくした頃その夜、
友人のMが僕の事故を聞いて見舞いに来てくれました。

「オマエが事故った場所な、Kから聞いてると思うけど、
 前にも・・・バイク事故があったんや。」

「知ってる。即死やったって・・・。」

「その時・・・バイク乗ってたん・・・Kやねん。」

しかも、
当時、Kが乗っていたバイクというのが、
今現在、僕が乗っているバイクと一緒の車種だったんです。
バイクの色も同じ(黒)。
さらに・・・・信じられないことに、
ブルージーンズの上に白のパーカーという服装まで同じだったんです。

そして何よりも怖かったのは、
バイクの壊れ方も一緒だったことです。

多分、今でもあの女の子はあの場所にいるんでしょうね・・・。