「黄昏時」
achaさんの投稿
 (文章の一部について、MoMoが加筆修正いたしました)

はじめましてMoMoさん。
宮城県のachaと言います。
なんか皆さんすごい様々な体験されてるんだな〜、
・・・と
色んな意味で感心(?)しながら読ませていただいてます。
僕の体験は、
皆さんに比べるとあんまり怖くないかもしれないんですけど、
今回はその中から一つ投稿させていただきます。

場所は仙台市の南の方・・・
JR、地下鉄とも駅がある場所の地下鉄駅付近・・・。

当時勤めていた会社は
駐車場が歩いて5分ほど離れた場所にありました。
小さな神社と病院が傍にある、
いかにも「路地裏」といった場所を通って行くんです。

その日はわりと早く帰れて、夕陽がまっ赤っかでした。
いわゆる『黄昏時』というやつです。

人通りの多い広い通りから、その細い路地裏へと入り、
路地裏の出口を見ると
小さな人影が、赤い夕陽を背にして立っています。
他には誰もいません。
僕の方へ長い影がひとつ伸びています。
一瞬、なぜか動けなくなりました、
・・・かと思うと、
あっという間にそれは近付いてきているのです。
そこで
やっと、はっきり姿が見えたのですが、
それは『白装束』を着た『お婆さん』でした。
そのお婆さんは、
そこからなんと両手を広げて、駒のようにクルクルと回りながら
足自体は動かさずに近付いてきたんです。

そして、すれ違う瞬間、
ものすごい形相で僕を睨みつけていました。
目も合っちゃいました(泣)
僕はその間、動くことができず、
お婆さんが通り過ぎた後、
背筋がゾクゾクし、汗びっしょりになってました。

勇気を振り絞って後ろを振り向いた時には、誰もいませんでした。
今でもあのお婆さんが何者なのかはわかりません。