「落ち武者その1」
永遠だよもんの投稿

ちょっと長い話なんで、2回に分け掲載します。
すごく怖い話です。


この話は姉貴が体験した話です。
始まりは今から10年ほど前になります。

姉貴は高校時代の仲の良かった友人数名と、旅行に行ったそうです
道中、たわいもない話で、結構盛り上がり、あっという間に目的地に着いたそうです。

一泊二日の小旅行なので簡単に名所をまわり、
綺麗な川原があったので、深く考えず休憩をとったそうです。
皆で座りやすい適当な石の上に座りながら話をしたそうです。

姉貴は旅行メンバ−の一人に気があって、
その人が座ってた石を、鞄の中に入れて持ち帰って来ました。
(実物見た、10センチあるか無いかの平たく薄い石)

帰ってきたその日は、ぐっすり寝た様ですが
次の日の夜から、
少しずつ、部屋自体の様子がおかしくなってる事に気付き、
お母さんを呼んだ(叫んだ)らしいのですが、出る言葉は
『ヴ・・ヴ・・』

その時に初めて、きつい金縛りにあってる事に気付いたそうです。
姉貴は、この金縛りは、絶対に疲れから来てるものではないと思ったそうです。

しばらくすると、
「ドンッ」とボ−リングの玉みたいなものが、お腹の上に落ちてきたのですが、確認しようにも、首が持ちあがらくて、確認は出来なかったそうです。

次の日、
お母さんに話をしたら、
直ぐに霊媒師の所に連れていってくれたそうです。

姉貴が、これまでの出来事などを言う前に
「石を何処かから拾って来なかったか?」と聞かれ、
「え?なんで?」と思いながら、旅行先の名称と石を拾った場所を伝えたら、
「今直ぐにその石の呼吸を止めろ」と言われ、
家に帰り石をラップでグルグルに巻き、袋に入れて黒いゴミ袋に入れてました。

そのまま直ぐに霊媒師に見せにいったら、
「その石を何処か水の綺麗な場所に置いてきなさい」と言われたそうです。

その日の晩は何も起こらなかったそうです。

次の日の早朝、
お父さんと近くの川の源流に行き、石を置いてきて姉貴はホッとしたそうです。
しかし、その日の晩、
姉貴はまた、二日前と同じ体験をし、また霊ばいしの所へ相談に行き、聞きたくなかったような話を聴かされたそうです。

その話とは
その石には、武士と女、そして子供一人、憑いていたそうで、
武士と女は夫婦らしいが子供は関係なく時代感も違ったそうです。

そして、
その石は昔に曝し首を置く台に使われてた石の一部らしく、その曝された夫婦の怨霊とそれに引き付けられた子供らしいです。

恐ろしいことに、
この霊が石から離れ、
今は姉貴に乗ってるそうで、今は自分の力だけでは払えないから、
肌身離さずコレを首から下げていて下さいと
赤い長さ1m太さ3cmほどの紐を首に下げてくれたんだそうです。

その2に続く・・・