「カーテンの隙間」
ともさんの投稿

この話は、
私の友人夫婦が婚前旅行で、鳥羽の旅館に止まった時の話です。
二人が車で、1泊2日の海水浴に行ったんです。

昼は海水浴をして夕方から旅館にチェックインしました。

その旅館は増改築されていたらしく、造りが複雑で案内された部屋が中2階で旧館と新館の繋ぐ廊下の下にあり、海を一望出来て、初めは喜んだらしいです。

その日の夕食を済ませ、もうそろそろ寝ようかと布団を敷き、夜の海を見ようとカーテンを開けて眺めていました。

しばらくして二人とも布団に入り眠気が襲ってきた時、
彼の方が、窓が気になったのか目を向けると、さっき締めたカーテンが少し開き、カーテンの少しの隙間から、知らない男がこっちをにらみ付けるように見ていたそうです。

驚き隣でうとうとしていた、彼女を起こして窓を指差して、
「何かおるで!」
そう小声で言いました。彼女が見てみると、もうそこにな何も無かったそうです。

彼はカーテンを背に眠ったそうです。
朝目が醒めて、もう一度カーテンを開けて外を見てみると、
窓の下は崖で、人が通るなんて考えられなく、
崖の下の方に小さなおじぞうさんがあったそうです。

その帰り、二人は、事故を起こしました。
彼が言うには窓の男がいたそうです