「天井」
K温泉郷
KDホテル
きむたまさん

前の会社の同僚、まぁ子の体験です。

彼女は修学旅行で、このホテルに泊まったそうです。

6人部屋で、そろそろ寝ようかと電気を消した時、
「ポチャン、ポチャン」
と水が滴たたる様な音が。

水道の蛇口の締め忘れと思って、見に行ったが水は止まっており、
再び寝床へ。

それでもまた、水の滴たる音が・・・・・、

どこから聞こえてくるのかと、耳を澄ましたその時、
一人が天井を指差して、ギャアッと悲鳴をあげたのです。

指先を見ると、大き目の蛍光灯の回りにドス黒い血のようなものが、
ビッシリとついていたそうです。

まぁ子はすぐに電気をつけたそうです。
明るい光の中で、見たものは、まぎれもなく、次々と天井に浮き出してくる
血のしみ。

みんな、廊下に逃げ出して、騒いでいると、先生がやって来て、
再び部屋を見た時には、もう跡形もなくしみは消えていたそうです。