「踊り子」
岡山県 Y温泉 
○○ホテル


岡山県Y温泉は、
全国露天風呂番付の西の横綱といわれています。

平安中期、僧侶によって開かれ、
初代津山藩主・森忠政が川底から湧き出る泉源を石で囲って
湯船を造ったと伝えられる露天風呂は男女混浴で、
覗き放題のロケーションとカメラの砲列でも有名です。
( 脱衣所も覗いてください、盗んでくださいと言わんばかりです。)
たまに、
20代の女の子がスッポンポンで入ってたりするから驚きです。

このY温泉は川沿いにホテル街があるのですが、
かつては大変な賑わいで、
現在は往時と比べると随分ひっそりとしているそうです。
そのせいか、
色んなイベントを開催したり、昔の温泉街の雰囲気を復活させたり
・・・と、
積極的に集客活動を行っています。
まぁ、
往時を知らないMoMoとしては、
今でもナカナカ結構なものだとは思うのですが・・・。

・・・で、
先日、仕事でご一緒したドライバーさんから聞いた話なんですが、
往時には、
ここにはたくさんのストリップ劇場があったんですって。
そして、なんと!
その当時の踊り子さんの霊が、今でも彷徨っているんだそうです。

はい、
今・・・・、
「おぉ〜」・・・とか言って、身を乗り出した男性諸君・・・・
そういう話じゃないんですから、落ち着いて下さいね。

さて、
この踊り子さんの霊なんですけど、
何故だかシラフの男性の所にしか現われないんだそうです。

「酔っ払いには、私の素晴らしい身体を見せてあげないわ」

・・・ってな感じなのでしょうか??

その日も
ドライバーの彼が寝ようとした時、
この踊り子が現われたというのです。
旅館やホテルにはよく窓際に小さな小部屋がありますよね。
そこで踊っていたというのです。

一見して、
生きている者ではない・・・幽霊だと判ったそうですが、
耳の中に直接聞こえてくるような独特のメロディー、
そして官能的な踊りと、抜群のプロポーション・・・・・

恐怖を感じないばかりか、見惚れるほどキレイだったとか。

彼女は踊りながら、
何度も彼と目をあわせ、その都度、一枚、一枚と衣装を・・・・
そして・・・、
彼女は身体を被うものの全て無くなると、
彼の目の前に立ち・・・ピー・・・のピピー・・・・のピー!!
その後、
彼女はそのままの姿でスゥーと消えていったんだそうです。

彼女が踊っている間は、
恐怖も感じず、魅入られたように彼女の踊りを見ていた彼も
彼女が消えて、我に返った後に猛烈な恐怖が襲ってきたそうです。
一つ間違えれば、
そのまま連れて行かれたかも知れない・・・・って。
(ふぅ〜ん、そんな事したんだぁ・・・)

彼の話によると
髪型や衣装からかなり古い時代の踊り子さんだったようです。