「デジャビュ ? 憑依 ? それとも・・・輪廻 ?」

大辞林 第二版 (三省堂)では、

「デジャビュ」
語源はフランス語
一度も経験したことのないことが、
いつかどこかですでに経験したことであるかのように感じられること。
既視感。

「憑依」
霊などがのりうつること

「輪廻」
仏教の基本的気な概念
生あるものが死後、迷いの世界である三界・六道を次の世に向けて
生と死とを繰り返すこと。

・・・・と、説明されています。

今回の話は、
怖いというよりは、少し不思議な・・・そう、そんな話です。
 (ちょっと、ありきたりな話ではあるんですが・・・)
先日、
大阪府の某市役所の慰安旅行に行ったときに
いつもお世話になっている課長さんに聞いた体験談(?)です。

10年程前の慰安旅行・・・行きのバスの中でのこと、
ある観光スポットが近くなってくると、
当時20代後半だった課長さんの後輩の女性が突然・・・

「あっ、次の角曲がったら自転車屋さんがあるよ」
「その次の交差点には消防署・・・・それから・・・・・」

・・・と、
堰を切ったように話し始め、次々と当てていったそうです。

「なんや、君、ここ来た事があるんか?」

「ううん、初めて、でも・・・解るの・・・ううん、知ってるの」

「ふぅ〜ん、デジャビュっていうやつやな・・・」

バスの皆も
「おぉー、スゲェー、よう当たるなぁ」
・・・と、
始めは笑っていたんですが、
全てが彼女の話す通りなので徐々に怖くなっていったそうです。

やがて、観光スポットに着くと・・・、
彼女はお土産屋さんに一直線に走って行って

「おばちゃ〜ん、おばちゃ〜ん・・・私よ、おばちゃ〜ん、いる??」

すると、店の中から初老の女性が出てきて、

「えっと・・・どちらさんですか?」

「何言ってるの? 隣の○○だよ。」

「えっ、○○ちゃんは、20年以上前に交通事後で・・・・」

次の瞬間、
後輩の彼女が、ふっ・・・と気を失って倒れて・・・・
10数分後、
目を覚ました彼女には、
バスに乗ってから後の記憶がほとんど無かったそうです。

彼女が気絶している間に、
若かりし日の課長さんがお土産屋さんの女性から聞いたところ、
○○ちゃんが事故で亡くなった日は、彼女の誕生日だったそうです。

その後、
彼女には何ら異変が起こることはなく無事旅行は終わったそうです。

そして現在、
彼女は二児の母親として家事と育児に頑張っているそうです。
そう、
課長さんの奥様なんですよ。