「遅れてきた年賀状」

お正月・・・といえば、
やっぱり年賀状が楽しみですよね。
何年も会っていないような旧友からの年賀状なんかは、
近況なんかも判って本当にうれしいものです。
かと思うと、
yukiちゃんみたいに元旦早々から遊びに来ていて、
「ほらほら、MoMoちゃん、コレ、私が出した年賀状だよ!!」
・・・って、自慢する変なのもいます。
 (yukiちゃんは、お年玉をもらいにくるのです・・・)

さて、
この年賀状・・・、
ちゃんと、12/20日迄に出してるにもかかわらず、
元旦の朝に届かないで3日や4日になって届いたって話・・・・
皆さんも聞いたことありますよね。
テレビや新聞などで
郵便局長さんが謝っている姿を見ることも少なくありません。
何年前か忘れましたけど、
一年前の年賀状が届いたって話もありました。

今回の話は、この年賀状にまつわる不思議な話です。

昨年のお正月、
MoMoの大学時代の友人のユウちゃんが、
届いた年賀状を宛名別に分けていると、
他のものと少し感じの違う官製年賀状が一枚出てきたんです。

「あっ、もしかしたら去年のが今頃・・・・・」

たまたま、
彼女宛の年賀状だったので裏面を見てみると
「羊」の絵が描いてます。

「あれ・・・? でも・・・変よね、この年賀状? 誰からやろ?」

「中村香織・・・? 中村? 中村・・・? なか・・・・えっカオリ!」

中村香織さんというのは、
ユウちゃんの小学校〜中学校時代の親友で、
中三のクリスマスイブの前日に交通事故で亡くなっていたんです。
なんでも、
香織さんは年賀状を出しに行くと言って家を出て、
そのまま帰らぬ人となったそうです。
その彼女からの年賀状が届いたんです。
12年の歳月を経て・・・・・

その年賀状には、
余り似ていないけど可愛い「羊」のイラスト・・・、
そして、
懐かしい香織さんの字で・・・、

「今年は高校受験だね。 絶対一緒に○△高校に行こうね」・・・・と


ユウちゃんは、
結局、高校は私学女子高に進学し、
大学卒業後、高校の社会科の教師になりました。
そして、
昨年の4月からは○△高校の教壇に立っています。