「招かれざる客 」
高野山 〜 従妹のyukiちゃん自宅

えぇ〜と・・・・、
今回の話は、旅行からは少し離れちゃいます。

この話は、
ホントはお盆時期に紹介するつもりだったんですが、
去年は「京都特集」、今年は「USA特集」・・・をやっちゃったし、
ホームページ開設3年目の来年も「○○特集」とかしちゃうと、
いつまでも紹介できないんで今回紹介することにしました。
ちょうど、お彼岸の前にもなるし・・・・・。

・・・まっ、そんな感じで、本題に入りますね。

えぇ〜っと、
MoMoの従妹のyuki ちゃん(16才)が、
ちっちゃい時に見えてたって話は第55話でしましたけど、
今回の話は、その彼女が幼稚園のときの出来事です。
本人は例のごとく、余り憶えてないので、
yuki ちゃんのパパ ( MoMoの伯父 ) に聞いた話です。

さて、
yuki ちゃんの家は、高野山にお墓があるので、
毎年、お盆の13日にはお迎えに行くんです。

その年も例年のように、お迎えに高野山へ行ったときのこと。
yuki ちゃんの家のお墓の三つくらい隣に、
雑草だらけで、納骨の扉石も割れているお墓があったそうです。
いかにも、誰も参りに来ないようなお墓が・・・・。

やめときゃいいのに、
yuki ちゃんは、そのお墓の納骨堂の中を覗いたそうなんです。
わざわざ首まで突っ込んで・・・・・。

中は、雨水が入り込んでベチャベチャで、
何ともいえない、強烈な臭いがしたそうで・・・・・、

「うわぁ〜、臭いぃ〜!!」

・・・その声に、振り向いた伯父(パパ)は
「勝手に、人のお墓に入って、覗いたらダメだよ」・・・・と。

でも、yuki ちゃんは平気な顔で、
「だって、、このお墓の人達、カワイソーなんだよぉ〜。」
「誰も、お参りしてくれないんだって・・・・
 yuki ちゃんに、お参りしてほしいんだって。」
・・・と、一生懸命、話していたそうです

異変は家に帰ってスグ起こったそうです。
仏壇から、強烈な異臭がするんです。
そう、あのお墓の臭い。
つまり・・・、
隣の墓の人までが、yuki ちゃんの家について来ちゃったんですね。

・・・で、その強烈な匂いは、
消臭剤をおいても
お経を上げても
お坊さんに来てもらっても無くならなかったんです。

yuki ちゃんの家族は、
「このまま、ずっと、居座られたらどうしよう」・・・・と

でも、
心配は不要でした。
お盆が明けて、お見送りをすると
臭いは、完全に消えて無くなったんです。

しかし、安心したのも束の間、
それから毎年、お盆とお彼岸になると、
yuki ちゃんの家の仏壇からは、あの異臭がするようになったんです。
そして、
隣の墓は相変わらずの荒れ放題だったそうです。

7年後・・・・・
この年のお盆も、仏壇からの異臭は相変わらずのままでした。
盆明け・・・・・、
送り火の代わりに、仏壇のロウソクに火をともすと、
そのロウソクの火が、突然、天井近くまでグゥーと伸びて・・・
そして・・・、
次の瞬間、フッ・・・と消えたんです。
 (これ・・・、MoMoも見たんですよ、目の前で・・・・・。)

不思議なことに、
それ以降、
お盆の時もお彼岸の時も
仏壇の中からあの異臭がすることは無くなったんです。

7年間、
yuki ちゃんの家の仏壇で、
一緒に供養をしてもらって成仏したのでしょね・・・きっと・・・。

・・・・・

MoMoです。
MoMoもこの仏壇の強烈な異臭は何度も嗅いでいます。
でも不思議なことに、
この異臭がするのは仏壇の中と仏壇前の座布団付近だけで、
それより広い範囲には、いっさい匂いが広がらなかったんです。

ご先祖様の供養の大事さを実感した出来事でした。